診療案内

治療方針

全身麻酔というと「眠っているうちに手術が終わる」というイメージを持っておられる方が多いと思いますが、そのために以下の3つの要素をコントロールする必要があります。

  • 眠ること(鎮静)
  • 痛みをとること(鎮痛)
  • 体が動かないようにすること(筋弛緩)

私たちは麻酔薬を含め様々な薬剤をバランスよく用い、患者さんがより快適な状態で手術を受けてもらえるように日々努力しています。

主な診療内容

全身麻酔の流れ
手術室に入室されたらまず心電図や血圧計を装着し、点滴ルートを確保します。
顔に酸素マスクを当てて十分に酸素を吸ってもらいます。麻酔薬は点滴ルートから入っていきますので、声がかかったら直ぐに眠ってしまいます。意識がなくなると同時に呼吸も止まってしまうため、口から気管へチューブを挿入し、人工呼吸管理を行います。
手術中は血圧、心拍数、体内の酸素量、尿量、出血量などを観察し、患者さんの全身状態を管理します。手術が終了したら麻酔薬を停止し、覚醒へ向かいます。自発呼吸がしっかりしたら気管へ挿入していたチューブを抜去し、血圧、心拍数、体内の酸素量が十分かどうか観察し、問題がなければ手術室から退室します。
私たちは患者さんが安全に手術を受けられ、質の高い医療を実践できるように努めていきます。

麻酔科は全16室ある中央手術部の麻酔管理および検査の麻酔を担っています。その数は年間約5,000症例あります。麻酔管理の方法には全身麻酔、硬膜外麻酔、脊椎くも膜下麻酔、末梢神経ブロックなどがあり、患者さんの状態や手術方法に応じて、これらの麻酔方法を単独もしくは併用して行っています。

スタッフ紹介

顔写真 科長・教授
賀来隆治
専門分野
日本麻酔科学会指導医
顔写真 准教授
松崎孝
専門分野
日本麻酔科学会指導医、日本ペインクリニック学会専門医
顔写真 講師
横地歩
専門分野
緩和医療、神経ブロック、帯状疱疹後神経痛、オピノイド、漢方、神経障害性疼痛、がんの痛み、術後痛
顔写真 講師
坂倉庸介
専門分野
日本麻酔科学会指導医、日本小児麻酔学会認定医
顔写真 助教
生川未菜
専門分野
日本麻酔科学会認定医、日本小児麻酔学会認定医
顔写真 助教
玉利裕佳
専門分野
日本麻酔科学会認定医