地域連携による膵がん早期発見プロジェクトについて

この度、三重大学病院では、津地区医師会および久居・一志地区医師会との地域連携の下、「膵がん早期発見プロジェクト」を立ち上げました。

膵癌登録症例における進行度別生存率
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膵がんは、早期発見が難しく、難治性の高いがんとして知られています。国内では年々増加傾向にあり、がん死亡数は胃がんに次いで第4位(2014年)で、5年生存率もよくありません。しかしながら、早期に発見し、手術をはじめとする治療を開始することで、予後が大きく改善され、5年生存率も高まることが期待できます。よって、膵がん治療では、“早期発見”が非常に重要です。

「膵がん早期発見プロジェクト」は、地域の医療機関(かかりつけ医)にご協力をいただき、日ごろの診察から一定指標に基づき専門診断へつなげていただくことで、地域をあげて膵がんの発症を見落とさない体制づくりを目指すものです。膵がんのリスク因子があると判断できた患者さんがいる場合には、スムーズに当院や地域の中核病院での精密検査とフォローを受けていただける仕組みを整えています。

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他県でも同様の取り組みが早期発見事例につながったとする報告がされています。このプロジェクトでは、取り組みによる実効性についても評価し、将来にむけてより効果的な検診や仕組みについても検討していきます。

当院は、膵がんの最新治療の研究を推進する他、啓発アクション「パープルリボン活動」、患者さんやご家族をサポートする「膵がん教室」など、膵がんに関わる様々な取り組みを積極的に行っています。

当プロジェクトに関する資料は、下記よりダウンロードいただけます。
膵がん早期発見プロジェクトに関する説明資料
(医療機関用)初期評価表・専用紹介状
通常の予約手続きと同様にご利用いただけます。
診療予約のお申し込み
当プロジェクトに関するお問合せ
<医療関係者>
消化器肝臓内科 助教  山田玲子 059-232-1111 (代)
<患者さん>
かかりつけ医かお近くの医療機関にご相談ください。