診療案内
治療方針
総合的に産婦人科全般にわたる診療を行っています。専門領域の外来を設け、外来での待ち時間を少なくするため予約制をとっています。現在、診療におきましては、主に周産期グループと婦人科腫瘍グループ、生殖医療グループの3つのグループに分かれて行っています。
周産期
超音波検査を十分に活用し、胎児発育異常や形態異常の診断だけでなく、胎児循環動態の評価も行うことにより、ハイリスク妊娠を厳重に管理しています。特に糖代謝異常妊婦の管理に力を入れています。新生児集中治療施設(NICU)を併設する周産母子センターがあり、小児科・小児循環器科・小児外科との連携を図って、診療を行っています。また産科オープンシステムとして中勢地域の地域周産期母子医療センター「国立大学法人三重大学医学部附属病院」をオープン病院とし、中勢地域の18箇所程度の産科診療所(津市10箇所・名張市3箇所、鈴鹿市3箇所・伊賀市2箇所)の他三重県下全域を対象とした参加登録施設を集い、地方における産科施設の集約化と機能分担を図れるシステムの確立を目指しています。 独自ホームページはこちら です。
主な診療内容
- 妊娠合併症 : 切迫流産・早産、妊娠高血圧症候群 等
- 母体合併症 : 糖代謝異常・甲状腺機能異常などの内分泌疾患合併妊娠、膠原病、精神疾患合併妊娠 等
- 胎児異常 : 正常妊娠においても、約2%の頻度で先天異常が生じる可能性があります。染色体や遺伝子に異常が認められた場合には、臨床検査部と連携して染色体・遺伝子検査前・後の「遺伝カウンセリング」が受けられる体制を整えています。適応がある場合には羊水除去術や胸水吸引・シャント術などの胎児治療も行っています。(合併症妊娠・胎児異常)
- 臨床研究 : サイトメガロウイルス(CMV)の母子感染に関する診療・研究
- 妊娠と薬外来 : 病気のために薬を飲んでいるけれど、妊娠した、またこれから妊娠したいと思っている方に対して、最新のデータをもとに薬の妊娠への影響について相談させていただきます。
- 無痛分娩:施設情報
- その他 現在行っている産科研究はこちら
腫 瘍
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを中心に診断から治療を一貫して行っています。婦人科悪性腫瘍に対しては、放射線科・病理部・外科の協力を得て、集学的治療(手術・化学療法・放射線療法)を行っています。当科では、インフォームド・コンセントの精神にのっとり、治療を受けられるすべての悪性腫瘍患者さんについて、患者さん本人にがん告知を行っております。がんの治療・予後についてできるだけ多くの情報を患者さんおよび家族の方に提供し、納得して頂いたうえで、治療方法を決めております。 独自ホームページはこちらです。
- 腹腔鏡下手術:婦人科疾患(良性卵巣腫瘍・子宮内膜症・子宮筋腫・子宮頸がん・子宮体がんなど)や異所性妊娠に対して積極的に腹腔鏡下手術をおこなっており、入院期間の短縮・美容面・手術後の社会早期復帰に大きな効果をもたらしています。独自ホームページへ
- 子宮頸がん : 独自ホームページへ
- 子宮体がん : 独自ホームページへ
- 卵巣がん : 独自ホームページへ
- 臨床研究 :
医学の進歩において臨床研究から情報や結果を得ることが不可欠であり、当院でも臨床研究に取り組んでいます。過去にさかのぼって研究を行う場合(後方視的研究)、すべての患者さまに研究同意をいただくことが困難であり、ホームページでのお知らせとさせていただいております。当院の倫理委員会の承諾の上、カルテ情報・検体データ等を個人情報を隠した形で使用させて頂いておりますが、研究の解析にそういった情報を用いてほしくないという場合は申し出て頂ければ使用いたしません。 現在行っている研究内容(がん種別)はこちら
周産期精神科
外来にて女性特有の心のケア、特に妊娠、出産にかかわる心のケアを行っています。
高度生殖医療センター
2015年より高度生殖医療センターを開設しました。特に難治不妊症患者や、治療によって生殖機能が障害されうる若年の悪性腫瘍患者などを対象として、体外受精、顕微受精などの高度生殖医療技術による不妊治療を提供すると共に、遺伝子診断や再生医学などさらに先進的な生殖医療技術を開発し、臨床に応用していきたいと考えています。
独自ホームページは こちらです。
特徴的な検査・医療設備
- 周産期
- 新生児集中治療施設(NICU)を併設する周産母子センター
- 糖代謝異常妊婦の管理
- 産科オープンシステム
- 腫 瘍
- 集学的治療(手術・化学療法・放射線療法)
- 自己血輸血による悪性腫瘍手術
- 子宮体がんに対する腹腔鏡下子宮体がん根治術について
2014年4月に『腹腔鏡下子宮体がん根治術』が健康保険適応となりました。
比較的早期の子宮体がん(※)の患者さまに対し、従来のように大きく腹部を切開する術式ではなく、5~12mmの穴を5~6ヶ所あけるのみで腹腔鏡下に行う低侵襲術式です。
従来法と同様子宮及び両側付属器(卵巣・卵管)・骨盤内リンパ節を摘出する術式ですが、創部が小さいため創部痛の軽減や合併症の低下・早期退院といった効果が期待できます。
この術式には高度な技術と婦人科がん治療の幅広い知識が必要なため産婦人科内視鏡手術ガイドライン(2013年)にも、婦人科腫瘍専門医と婦人科内視鏡技術認定医の両方が立ち会うことが推奨されています。
当院では保険収載前より厚生労働省から先進医療施設認定を受け本術式を施行しており、3名の婦人科腫瘍専門医と1名の内視鏡技術認定医を中心となって安全に本手術を行うことに努めております。
※再発低リスク群子宮体がん:病理組織診断G1ないしG2かつ子宮体部筋層浸潤1/2未満の症例 - また、当院では2016年12月に子宮頸がんに対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術(高度先進医療A)を取得することが出来ました。
さらに子宮頸がん(CIN3,ⅠA,ⅠB,ⅡA,ⅡB)に対するロボット支援下子宮頸がん根治術(da Vinci)手術に対しては、院内に倫理審査委員会の承認を得て、2017年3月に三重県下初婦人科におけるロボット支援下子宮頸がん根治術(da Vinci)手術に成功しました。 - BRCA1/2遺伝子変異保有者に対するリスク低減卵管卵巣切除術(RRSO)を開始しました。
スタッフ紹介
准教授 | |
近藤英司 |
医員 | |
神元有紀 |
助教・外来医長 | |
高山恵理奈 |
助教・研究医長 | |
鳥谷部邦明 |
講師・病院長特命補佐 | |
吉田健太 |
講師・統括医長 | |
二井理文 |
助教・教育医長 | |
金田倫子 |
医員 | |
北野裕子 |
助教 | |
真木晋太郎 |
医員 | |
志村真由子 |
助教 | |
高倉翔 |
講師・臨床開発研究センター | |
真川祥一 |
助教・婦人科病棟医長 | |
岡本幸太 |
助教・臨床開発研究センター | |
松本剛史 |
医員 | |
阪本美登 |
医員 | |
北村亜紗 |
医員 | |
森下みどり |
医員 | |
榎本紗也子 |
助教・産科病棟医長 | |
玉石雄也 |
助教 | |
奥村亜純 |
医員 | |
小髙紗季 |
医員 | |
砂田希美 |
医員 | |
牧野麻理恵 |
助教 | |
矢嶋秀彬 |
医員 | |
山口瑞希 |
医員 | |
加藤麻耶 |
医員 | |
綿重直樹 |
医員 | |
森琴子 |
医員 | |
平野志織 |
医員 | |
金子修都 |
医員 | |
小関詩津恵 |
医員 | |
山口詩織 |
医員 | |
吉永千夏 |
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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初診 | 玉石雄也 吉田健太 小高紗季 矢嶋秀彬 |
二井理文 高山恵理奈 奥村亜純 |
高倉 翔 |
鳥谷部邦明 |
真川祥一 西岡美喜子 綿重直樹 平野志織 |
再診 |
玉石雄也 |
二井理文 |
大里朱里 高山恵理奈 高倉 翔 金田倫子 近藤英司 阪本美登 森下みどり 助産師・母乳外来 HBOC外来 |
矢嶋秀彬 鳥谷部邦明 岡本幸太 松本剛史 榎本紗也子 西岡美喜子 助産師・母乳外来 |
北野裕子 真川祥一 矢嶋秀彬 阪本美登 綿重直樹 西岡美喜子 平野志織 助産師・母乳外来 |
- セカンドオピニオン外来(予約制)
池田(月)14:00~(3名)
近藤(月)13:30~(3名) - 助産師保健指導外来(要予約)月曜日~金曜日
- 助産師の母乳外来(要予約)月曜日~金曜日
- 産後2週間健診(要予約) 月曜日~金曜日
- 両親学級(要予約)水曜日 13:30~15:30
- 妊娠と薬外来(要予約)月曜日 13:00~16:00
- 初診診察枠に制限がありますので、当日診療できない場合は後日の予約を取っていただきます。
- 症状によっては一次診療所受診をお伝えする場合があります。
休診・代診のお知らせ
休診 |
婦人科外来 35診 12/4(水) |
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