『もしもに備える学びの場~救命と救護の体験会』を開催しました

3月25日(土)、三重大学医学部が主催した市民公開講座『これだけは知っておきたい!南海トラフ大地震の津波への備え』との連動企画で、三重大学病院は『もしもに備える学びの場~救命と救護の体験会』を開催しました。

この『救命と救護の体験会』では、自助・共助を基本テーマに据え、万が一の大災害の備えとして身につけておきたい一次救命処置や応急手当、非常時のパッククッキングなどについて、体験しながら学べるブースとともに、災害時の救急医療に欠かせない防災ヘリやドクターヘリ、災害支援車などを間近で見学できる展示を行いました。

一方、市民公開講座でも、災害拠点病院である当院の職員が、津波後の感染症対策、災害時に役立つ応急処置や一次救命の仕方などに関する講義を行いました。

講座と屋内体験ブースには216名、屋外の見学会には200名もの方々にご来場いただきました。特に、展示会場では、多くの子どもたちが、消防服を体験したり、防災ヘリなどを間近に見学したりしながら、目を輝かせていました。

体験ブースを訪れた方々からは、「一時的にでも、こんなに身近なもので(応急)手当ができるとは驚いた」、「実際に人の腕を借りて応急処置をやってみることができてよかった」、「有事に処置の仕方を知っているのと知っていないのとでは訳が違う。今日参加し、知ることができてよかった」などの感想が聞かれ、災害を正しく知り、備えることの重要性について実感されていました。

また、一見三重県知事と前葉津市長にもご来賓としてお越しいただきました。

当院は、災害拠点病院として、防災や災害医療に関する取り組みの強化を継続しています。こうした取り組みを通じて蓄積してきた知識を地域の方々にも共有し、防災における備えの大切さを共に考える機会づくりを今後も作っていきたいと考えています。