さつき保育園の園児たちとさくら組の子どもたちが津波避難訓練を行いました

三重大学の教職員の子どもたちが通園する「さつき保育園」の園児のうち79名とさくら組(学童)の2名が、10月18日(火)、園職員や病院職員とともに津波避難訓練を行いました。

この避難訓練は、万が一南海トラフ級の大地震で津波が発生した場合、安全確保が可能とされる当院外来棟の2階以上に、園児たちが迅速かつ安全に避難できるよう、備えとして実施されたものです。

園児たちは、さつき園から抱っこや散歩車(0~2歳児)、または徒歩(3~5歳児)で約300メートル離れた当院外来棟に向かい、2階よりさらに上の4階まで階段で移動しました。
また、さくら組の子どもたちは、負傷者の避難を助けるけん引式車椅子補助具(JINRIKI)を自ら負傷者役と補助役になって体験しました。

無事4階まで上りきった子どもたちには、池田院長や病院職員から、「参加賞」としてオリジナルのぬり絵付き賞状を渡しました。

実施後、園児たちから「つなみがきたらこわいなとおもった」、「ドキドキした」、「(津波や地震発生を知らせる)サイレンにびっくりした」、「はやあしでひなんするのはたいへんだとおもった」、「かいだんがたいへんだった」という声が聞かれました。
また、さくら組の子どもたちは、「くんれんは、つかれたけれど、れんしゅうができてよかったです。どこへどうやってにげるのかわかったからです」、「もしほんとうにけがをしていたら歩いてひなんするのはたいへんだと思ったので、じんりきがあってよかったです」、「人力と車いすが遠いところにあったから、近くにおいておいておくか、車いすにつけておいたらいいなと思いました」などと、感想文につづっていました。
どの言葉も、避難訓練を通じて、子どもたちが大切なことにしっかりと気づいていることが伝わるものばかりでした。

三重大学病院は、災害時に災害拠点病院として機能するとともに、患者さんや関係者の安全を守るため、様々な防災対策を進めています。