当院臨床麻酔部における不正事案に対する取り組みについて

令和3年4月5日
国立大学法人 三重大学医学部附属病院
病院長 伊佐地 秀司


昨年発覚した当院臨床麻酔部の不正事案(以下、「本件」)については、患者の皆様を始め関係者にご心配をおかけし、大変申し訳ございません。改めてお詫び申し上げます。

本件の発覚以降、当院及び国立大学法人三重大学(以下、「大学」)は、院内調査委員会及び第三者調査委員会において事案の解明に努めてまいりました。昨年9月8日には、第三者調査委員会から調査報告書(以下、「報告書」)が大学に提出されました。そこでは、ランジオロール塩酸塩に関するカルテの改ざんとそれに伴う診療報酬の不正請求が認定され、その発生原因と再発防止に関する提言がなされました。カルテの改ざんと診療報酬の不正請求に関しては、その後、当院の元准教授が公電磁的記録不正作出・同供用と詐欺で、元教授が詐欺で、それぞれ逮捕・起訴される事態となりました。当院及び三重大学は、報告書の提言及び元職員らが逮捕・起訴される事態となったことを真摯に受け止め、再発防止に取り組んでまいりました。

また、報告書では調査の限界もあり賄賂に関わる犯罪の認定はなされておりませんでしたが、その後の捜査の進展により、賄賂に関わる罪(第三者供賄)によって当院の元教授と元講師の2名が逮捕・起訴される事態となりました。当院としては、このことも真摯に受け止め、賄賂に関わる不正行為についても再発防止に取り組んでまいりました。

新年度を迎えるにあたり、当院がこれまで行ってきた再発防止に向けた取り組みをご報告いたします。今後も取り組みの効果を継続的に見直し、また、元職員らの公判の進捗により明らかになる事実を見極めながら、より適切な対策となるよう改善を続けてまいります。

当院は職員一丸となって地域の皆様に信頼される病院となるよう努めてまいります。

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