三重県がん患者妊孕性温存治療費助成事業および当院の妊孕性温存治療について

三重県は、2019年7月1日に、若年がん患者さんを対象とした「三重県がん患者妊孕性温存治療費助成事業」を開始しました。

妊孕性温存治療とは、がん治療により生殖機能が低下した場合でも、将来、自分の子どもを持てる可能性を確保するため、がん治療開始前に「妊娠する力」を温存しておくものです。具体的には、「精子凍結」や「卵子凍結・胚凍結・卵巣凍結」といった方法が取られます。

現在この治療は、医療保険適用外となっており、患者さんの経済的負担が一つの課題でした。
今回導入された制度は、その経済的負担を軽減することで妊孕性の温存をサポートするものとなっています。
制度についての詳細は、三重県のこちらのサイトをご覧ください。(別のサイトが開きます)
三重県がん患者妊孕性温存治療費助成事業

三重大学病院は、卵⼦や卵巣組織、受精卵の凍結保存ができる県内で唯一の医療機関として、2017年から温存治療を行っています。また、日本産科婦人科学会の認可を受けた未受精卵子凍結にも対応しています。
治療においては、医師だけでなく、臨床心理士、がん化学療法認定看護師、不妊症認定看護師が連携し、患者さんへのカウンセリングを重視するなど、様々な面からサポートしています。

当院の妊孕性温存治療については、こちらのサイトで詳しくご紹介しています。(別のサイトが開きます)
三重がん・生殖医療ネットワーク

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三重大学医学部附属病院 高度生殖医療センター
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