施設の概要

運営方針・運営体制

輸血・細胞治療部と中央検査部が協働し、24時間体制で安全で効率的な質の良い輸血医療をサポートしています。
輸血検査や製剤の供給、大量出血時の止血管理に取り組んでいます。
県内他施設から依頼された、不規則抗体や亜型など判定の難しい輸血検査を技術協力として有償で受託しています。
各診療科への支援として、造血幹細胞移植関連を含む細胞の採取・保存管理、調整、臓器移植にかかわるHLA検査などを行っています。

業務内容

  • 輸血用製剤、アルブミン製剤、フィブリノゲン製剤の払い出し
  • 輸血検査:まれな血液型や不規則抗体の患者さんに「血液型カード」を発行し説明
  • 止血管理:緊急・大量出血時に備えてクリオプレシピテートを作製
  • 自己血貯血
  • 各種血液製剤の作製や洗浄、各種置換液の調整
  • アフェレーシス、骨髄濃縮、造血幹細胞移植関連を含む細胞調整
  • HLA検査 リンパ球クロスマッチ:臓器移植における適合性、血小板輸血、各種疾患診断の補助として実施
  • CD34陽性造血前駆・幹細胞の測定

受診される方へ

輸血後感染症検査の通知
輸血を受けた患者さんに、輸血により感染症に罹患していないかどうかの検査を受けて頂くよう、通知を送っております。
血液型カード
まれな血液型や不規則抗体をお持ちの患者さんに、「血液型カード」を発行し、カードの所持方法、輸血関連の質問について認定輸血検査技師が対応しております。
万が一に備え、常に携帯してください。

主な検査・先端機器

輸血検査
自動血液型判定装置VISIONによる検査
各種血液製剤の作成や洗浄
血液製剤遠心機KUBOTA 9900を使用
CD34陽性造血幹・前駆細胞の測定、リンパ球クロスマッチ
FACS CANTO Ⅱを使用し、CD34陽性細胞を解析及びドナーリンパ球とレシピエント検体のSN比を測定
HLA検査
Luminex 200を用いて、遺伝子レベル4ケタのHLA型を判定
アフェレーシス・骨髄濃縮
Spectra Optiaを用いた設定

スタッフ紹介

役職 氏名 専門分野
部長・病院教授 大石晃嗣 血液学、造血幹細胞移植、輸血医学、日本輸血・細胞治療学会認定医
副部長・助教 松本剛史 血液学、血栓止血学、輸血医学、日本輸血・細胞治療学会認定医
臨床検査技師 田中由美 輸血検査、アフェレーシス、認定輸血検査技師、細胞治療認定管理師、超音波検査士
臨床検査技師 丸山美津子 輸血検査、HLA検査、認定輸血検査技師、認定HLA検査技術者
臨床検査技師 角屋佳苗 輸血検査、アフェレーシス、認定輸血検査技師、細胞治療認定管理師
臨床検査技師 辻󠄀琴羽 輸血検査
臨床検査技師 岡田健太郎 輸血検査
看護師 櫻井亜梨紗 学会認定・自己血輸血看護師、学会認定・アフェレーシスナース