施設の概要

運営方針・運営体制

認知症は、早期に正確な診断を受けることが何より大事です。そのためには、高度な検査機器を有する施設での、専門医と熟練スタッフによる診察・評価が求められます。さらに認知症のフォローアップにおいては、医療と福祉、介護の分野間での連携が必要です。認知症センターは病院内外の関係部署と連携し、認知症の予防、早期発見、治療、ケア、地域ネットワークの構築を目指して活動しています。

業務内容

  • 大学病院の“もの忘れ外来”での診療
  • 認知症関連の新薬の治験への参加
  • 認知症への非薬物的介入の実施
  • 認知症の電話および対面相談窓口の運営
  • 認知症患者の家族への支援の取り組み
  • 地域の基幹病院との連携
  • 認知症関連の多職種間での連携による地域ネットワークの構築
  • 市民、住民への啓発活動

受診される方へ

  • 大学病院“もの忘れ外来”は予約制です。予約方法については  こちら のページをご覧ください。
  • 認知症の診断には患者さまの日常のご様子についての情報が不可欠です。受診時にはご家族の同伴をお願いいたします。簡単なメモなどがあればさらによいです。
  • お薬手帳や連携パス手帳などがありましたらご持参ください。
  • 詳細な評価、慎重な診断を期すため、入院での検査をお勧めする場合があります。

主な検査・先端機器

  • 血液検査:治療可能な認知症が潜んでいないかをチェックします。
  • 神経心理検査:記憶や思考力などのヒトの多面的な能力を調べます。
  • 3T MRI (磁気共鳴画像法):数ミリ単位の脳の微細な構造物まで描出します。
  • 脳血流シンチ (単一陽子断層撮影法):脳血流すなわち脳のはたらきを画像化します。
  • MIBG心筋シンチ:レビー小体型認知症の診断に用います。
  • ダットスキャン:パーキンソン病やレビー小体型認知症の診断に用います。

認知症の9割は三大疾患 (アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症)が占め、それぞれ治療法が異なります。
これらは現時点では根治不能ですが、治療可能な他の病気が潜んでいて、二次的に認知症の生じていることがあります。その場合、原因疾患を治療すれば、認知症も治癒する可能性があります。
早期に専門医による正確な診断を受けることが、何より重要です。

スタッフ紹介

役職 氏名 専門分野・資格など
センター長 新堂晃大 神経内科学(専門医)、認知症医療学(専門医)、脳卒中(専門医)、救急(専門医)
副センター長 松浦慶太 神経内科学(専門医)、認知症医療学(専門医)、パーキンソン病
医師 平田佳寛 神経内科学(専門医)、認知症医療学(専門医)
看護師 山﨑京子 患者・家族相談、連携ネットワーク
言語聴覚士 近藤美妃 患者・家族相談、連携ネットワーク、認知機能検査
精神保健福祉士 川北澄枝 連携ネットワーク、患者・家族相談、非薬物的介入
認知症連携パス推進員 石田美樹