当院 救命救急センターが充実段階評価で『A』を取得しました

救命救急センターの充実段階評価で「A」評価を取得

当院の救命救急センターは、この度、厚生労働省が発表した「平成30年救命救急センターの充実段階評価」において、「A」評価*を受けました。

この評価は、救命救急センターの機能や質の向上を通じて、全国の救急医療体制の強化を促すことを目的に、厚生労働省が全国289の救急救命センターを対象に実施したものです**。
当院は、合計点で三重県内トップとなる85ポイントとなり、充実度は「A」、是正項目は該当なしとの評価でした。当院の結果は、全国の救命救急センターの平均である約79ポイントを上回るとともに、対象となった23の国立大学法人附属病院の救命救急センター中10位以内に入る水準となっています。

当院では、2010年6月に国が指定する救命救急センターに認定されて以来、病院前医療から3次救急医療、集中治療までをカバーし、三重県の救急医療を支えるべく、体制を強化してきました。
現在は、救急専門医に加え、多様な診療科のバックグラウンドを持つ医師がセンターに常駐している他、当院の強みであるチーム医療に基づく各診療科との連携により、高度な救命救急に対応できる体制整備をさらに進めているところです。また、あらゆる重篤患者に対して、救急医療に重要な“全身管理”が行える人材育成にも力をいれています。

三重大学医学部附属病院 救命救急センター 今井寛センター長のコメント
「救急医療の現場は、今後予想される搬送件数の増加に対応するための人材確保など課題も多くあります。そんな中でも、センターを中心に病院が一丸となり県民の皆様を支えて行くという意志をスタッフ全員で共有しています。チーム医療を進め、地域医療や福祉との密接な関係を築き、県民の皆さんが安心できる救急医療体制をつくることが大切です。そのためになお一層の力を注いでいきます」

* 各センターの充実度は「S」、「A」、「B」、「C」の4段階で示されます。
** 重篤患者に対応できる診療体制、地域の救急医療への支援体制、救急医療における人材育成、災害対策に関わる全45項目に対して点数で評価されるとともに、是正を要する項目からもチェックが実施されています。