竹村 洋典「多職種連携で慢性疼痛を治す!!!」

腰痛などの疼痛患者さんはプライマリ・ケアの領域では有訴者のトップに入っています。その治療についても、単に医師の処方で終わることは少なく、多職種医療介護従事者による多角的なアプローチが必要となります。そのためには多職種連携が重要となります。

多職種連携は、単に他の職種を知るのみならず、その各職種との関係性の中で自分の振り返ることが重要です。自分は○○のみする!と宣言するのではなく、関係の中で、誰もしないところがあれば、相談してどちらがするか決めることも必要です。特に医療・介護資源が少ない地域においては。そしてそのために、良いコミュニケーションをとれることも重要!これらの議論が自分の為、医療の為、介護の為ではなく、患者さんを中心にした議論である必要があります。

これらの方法を効果的に学ぶことができるのが、このコースで行われる実習です。全国でもなかなか経験できない貴重な場です。多くの学生さんたちが、多職種連携を是非とも実感してください。

 

たけむら ようすけ

早稲田大理工学部から昭和57年に防衛医科大に入学。昭和63年に防衛医科大病院等で総合臨床医学研修を開始、平成3年に米国・テネシー大にて3年間、家庭医療レジデントとなり米国家庭医療専門医および米国家庭医学会フェロー取得。平成13年から三重大医学部附属病院総合診療科・准教授、22年から三重大学大学院医学系研究科家庭医療学/医学部附属病院総合診療科・教授。23年から三重大学医学部亀山地域医療学講座・教授(併任)、大学院地域医療学講座・教授(併任)。28年から三重県総合診療地域医療学講座・教授(併任)、名張地域医療学講座・教授(併任)。