チーム医療の基礎となる“チーム”について考える

担当:太田 正利

大手企業の集合研修など、ビジネスの現場でも導入される体感型アクティビティやグループ・ディスカッションを通じて、「チームとは何か?」を考える1日です。「グループ(単なる集まり)」ではなく、「チーム(目的をもち協働する集まり)」として機能するためには何が必要なのか、チームはどのような壁にぶつかりどのようにして乗り越えればよいか、について一緒に考えていきましょう。

ところで、医療とビジネスは関係するの…? と疑問に思うかもしれません。実は「チームで働く」というテーマで、両者には大きな共通点があります。今、ビジネスの現場では「チームの重要性」が高まっています。どのようなモノが売れるのかという消費トレンドや、新しい技術が次々と生み出されるなどビジネス環境をとりまく変化は激しく、誰にも正解がわかりません。かつてのように「私が若い時にやったやり方はこうだ」「こうやれば上手くいく」という個人の成功体験が通じないのです。そのためビジネスの世界では、異なる会社や業種・職種、世代、国籍からなる「チーム」を組み、様々な角度からそのテーマを見つめ直して、新しいやり方を模索することがとても重視されるようになりました。

チーム医療も「正解のないテーマにチームで挑む」という点が類似しています。2日目はいつもの講座とは少し違う内容を通じて、チーム医療の基礎となる「チーム」について考えたいと思います。

 

【スケジュール】

≪ セッション1.    チームで働くとは      ≫        … 体感型アクティビティとその振り返り

≪ セッション2.    チームにある役割      ≫        … アイデア発想するグループワーク

昼                         薬膳弁当をいただきながら、健康と痛みと栄養の解説を聴く

≪ セッション3.    チームワークに必要なこと ≫       … コンセンサス(合意形成)ゲームとその振り返り

                                                                                                                                                                      

おおた まさとし

株式会社ウィル・シード シニア デザイナー

大学卒業と同時に独立創業し、全国で多くの国際会議や国内医学会の運営ディレクターを務める。その後、学校と地域を繋ぐ専門家としてNPO法人アスクネットに勤務し、大学・行政・地域を横断したキャリア教育のプロジェクトを推進。2017年より、株式会社ウィル・シードに参画し、新規に設立された名古屋拠点の中核として、東海~近畿の大手企業向けに、人材・組織開発という切り口で教育プログラムを設計し、自身も講師として研修を実施している。