りんきゃりブログ
Off the job training:資格系男子(?)
こんにちは,研修医2年目の池尻です。
残暑も和らぎ,肌寒さすら感じさせる今日この頃ですが,皆さまいかがお過ごしでしょうか。
久しぶりに,「Off the job training」の話題を。
ひと昔前,「肉食系女子」とか「草食系男子」なんて言葉が流行りましたが,
それにあやかり(?),「資格系男子」というタイトルで書いてみたいと思います。
先日,JATECを受講してきました。
(JATEC=Japan Advanced Trauma Evaluation and Care,外傷初期診療を扱うコース)
2日間のコースで,外傷患者に行う手技(輪状甲状靭帯穿刺・切開,胸腔穿刺・ドレナージ,心嚢穿刺,FASTなど),画像の読み方などを実技・座学で学んだのち,実際の診療を模擬シミュレータ相手に行っていく,というものです。
JATECの他,入職1年半で色んなコースを受講してきました。
とりあえず,受講証を引っ張り出してきて撮ってみました。
◎BLS(Basic Life Support)=一次救命処置(胸骨圧迫・AEDなど)を扱う
◎ICLS(Immediate Cardiac Life Support)=院内での心停止対応を扱う
◎ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)=心停止・不整脈・心筋梗塞・脳梗塞などの心血管疾患への対応を学ぶ
◎ISLS(Immediate Stroke Life Support)=脳卒中への対応を学ぶ
◎FCCS(Fundamental Critical Care Support)=重症患者への対応の基本を学ぶ
いやいや,沢山のコースを受講してきたものですな。
まず,これらデメリットを挙げてみると,
◎休日が少なくなる。
→休日の1or2日制コースですからね,まあ仕方がない。
◎お金がかかる。
→上記のコースを受けるだけで,当院での基本給1か月分ぐらい?
→当院研修医は,ACLS・JATECのどちらかに対し,受講費が補助されます(密かに宣伝してみました)
ただ,それにも増して学べることはたくさんあります。
◎標準化プログラムに添ってコースが進行するので,自分の中に「芯」ができる。
◎救急研修でも遭遇する機会の少ない疾患も学べることがある。
などなど。
こうしたコースで学んだこと,実臨床で学んだことをうまく活かして,今後も勉強していきたいものです。