MRI検査
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称で、非常に強い磁石と電磁波を利用して、 人体の様々な断面を撮影する検査です。 MRIと言ったり、単にMRと呼ばれることもあります。



MRIの特徴
・X線を使わないため、被ばくがありません。
・検査中、非常に大きな音がします。
・検査時間が長く、20分~1時間かかります。
・強力な磁石と電磁波を用いるため、金属や磁気を帯びた物は検査室に持ち込めません。
注意事項
検査室内は常に強力な磁場が発生しています。そのため金属は強い力で引きつけられ、 ケガや画像劣化の原因となります。 また、磁気を帯びたカード類などは使えなくなるおそれがあります。 着脱可能な金属類は検査担当者がチェックして外していただきます。
下記のような体内に金属が入っている方は検査を受けることができない場合があります。
・脳動脈瘤の治療でクリップやステントが入っている方
・大動脈にステントが入っている方
・体内に金属が入っている方
・妊娠または妊娠の可能性がある方
・閉所恐怖症の方
下記の方は検査を受けることができません。
・MRI非対応のペースメーカーを使用している方
・MRI非対応の人工内耳が埋め込まれている方
検査室に持ち込めない物
時計、メガネ、ピアス、ヘアピン、カラーコンタクト、鍵、財布、携帯電話、 補聴器、入れ歯、カイロ、湿布、診察券、定期券、クレジットカードなど

検査の流れ
問診と着替えの時間があるため検査予定時間の 20分前までには受付をお願いします
問診票の記入
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検査着への着替え
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外せる金属などがないかチェック
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検査
造影剤について
造影剤とは、より詳しく検査をするためのお薬です。 主に検査の途中で腕の静脈から注射をします。 静脈から造影剤が入ると、血管がよく見えたり、各組織に流れこむ血液がどれくらいあるのかが分かります。
食事の制限について
当院のMRI検査では食事制限していないものがほとんどです。 下記の検査に関してのみ食事制限をお願いしています。
腹部検査
検査直前の食事(検査が午前中なら朝食、午後なら昼食)は、できるだけ摂らないでください。 特にMRCPの検査では、食事だけでなく飲み物の摂取も控えて下さい。
心臓検査
検査前24時間はお茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を摂らないでください。
患者さんへお願い
・MRI検査では、検査前に問診と着替えの時間があるため、検査予定時間の20分前までには受付をお願いします。
・造影検査を受けられる患者さんは、造影剤同意書(検査予約時に主治医からもらって下さい)が必ず必要になります。
忘れずにお持ちください。
・検査内容によって検査の順番が前後することがありますので、予めご了承ください
MRI検査画像
・頭部MRI検査

・頭部MRA検査

・心臓MRI検査


MRI検査に関するQ&A
Q:なぜ検査中に大きな音がするのですか?
A:MRIの撮影には強力な磁石とコイルを用いているため、磁石により生じる磁場の中でコイルに電流が流れた時に、力が働きコイルが振動します。
その時の振動が本体にも伝わり大きな音が発生します。
Q:MRIとMRAは違うのですか?
A:MRAはMagnetic Resonance Angiographyの略称であり、MRで血管を撮影する時に限ってMRAと呼ばれます。
つまりMRAとは、MRを用いた検査の中の一種類です。