ABOUT薬剤部概要

業務

麻薬・手術部薬剤管理室

①麻薬業務、 ②手術部サテライトファーマシーの2つの業務を担当しています。

麻薬室

医療用麻薬は全身麻酔における鎮痛、局所麻酔における鎮痛補助、激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛、検査および処置時の全身麻酔および吸入麻酔の導入時等、幅広く使用されており、麻薬室では医療用麻薬の管理を「麻薬及び向精神薬取締法」に基づき厳密に行っています。

ドクターヘリや救急外来、集中治療室など緊急性の高い診療を行う部門や、手術部で使用する医療用麻薬は室員が毎平日に数量を確認し、使用済み麻薬の回収および補充などの管理を行っています。また、手術に使用する医療用麻薬は、手術部サテライトファーマシーに常駐する薬剤師が、手術開始前に麻酔科医に直接交付し、使用後には手術室内で麻酔記録を確認し、麻酔科医から直接、未使用アンプル、空アンプル、シリンジ内の残液の返納を受けています。

処方、施用、返納などの医療用麻薬の使用に係るプロセスは電子カルテシステム上で記録されており、正確かつ効率的な麻薬管理を実施しています。

麻薬の調剤と交付

麻薬処方せんに基づき、調剤・交付を行います。バーコード照合システムを利用し安全管理にも貢献しています。

 

無菌調製

在宅医療へ移行する際はPCA(自己調節鎮痛法)に用いられる麻薬の無菌調製も行っています。

手術部サテライトファーマシー

 中央手術部には、サテライトファーマシーを設置しています。薬剤師が常駐し、医薬品の厳密な管理、薬剤選択、薬液調製などにおいて薬剤師の専門性を発揮し安全な手術の実施に貢献しています。

 手術部は麻薬や筋弛緩薬、循環器用薬などハイリスク薬が頻繁に使用されるため、医薬品に関するインシデント・アクシデントのリスクが高い部門の一つです。サテライトファーマシーには専任の薬剤師2名を配置し、麻酔や手術に使用する医薬品の集中管理や情報提供等を行っています。多職種によるカンファレンスやミーティングにも薬剤師が参加しています。

・ 臨床麻酔部の手術麻酔カンファレンス(毎朝)
 (症例ごとの麻酔方法、問題点などの情報を入手し、予防抗菌薬の選択や患者のアレルギー等に伴う薬剤変更に関する情報提供を行います。)
・ 多職種間(IPW)ミーティング(月1回)
 (麻酔医、麻酔看護師、手術部看護師、臨床工学技士、材料担当SPD、清掃担当業者、手術部薬剤師が集まり、業務上の問題点を話し合い解決したり、情報交換を行ったりします)
・ 麻薬、筋弛緩薬の管理
 手術に使用する麻薬と筋弛緩薬は、サテライトファーマシーで管理しています。平日日中は、手術部薬剤師が症例毎に麻酔科医に直接交付し、手術終了時には手術室内で麻酔記録の確認と薬剤の回収を行うなど管理を徹底しています。

術中使用医薬品の管理

症例ごとに術式に応じた医薬品セットを作成し、供給・回収やコスト請求の確認を行っています。

薬液調製

調製手順が複雑かつリスクの高い注射剤、無菌調製が望ましい注射剤は、サテライトファーマシー内のクリーンベンチで薬剤師が注射剤を調製しています(医師や看護師業務からのタスクシフティング)。具体的には、心臓血管外科(成人、小児)の麻酔・術中管理薬、心臓血管外科バイパス術の術野使用薬、眼科局所麻酔液と消毒液、持続硬膜外麻酔注入器への薬液充填、動脈ライン用ヘパリン生食液、肝移植の麻酔・術中管理薬、腎移植のグラフト灌流液、その他、緊急手術など状況と依頼に応じ随時調製しています。

アレルギー既往薬の投与防止と抗菌薬適正使用

手術予定患者のアレルギー歴を確認、薬剤トレイにカードを表示し、他職種への周知と代替薬の提案を行っています。また、抗菌薬の適正使用を推進するため、患者さんの腎機能・体重に応じた推奨投与量および投与間隔を提案しています。