私たちの看護
ペアナースで考える
ペアナースで考える

日勤では、自分ひとりではなく先輩看護師とペアで複数の患者さんを受け持っています。ペアで協働することで、苦痛を伴うケアはできるだけ患者さんに負担がかからないように時間短縮できます。また、じっくりとかかわりたい場面ではペアで相談しながら時間を確保することで患者さんの安心や安楽につながっていると思います。私はまだ1年目で知識も経験も浅いと感じていますが、困ったことや、疑問はその場で相談できる安心感もあります。ベッドサイドでの先輩のケアを実際に見て学ぶことも多く、自分の成長にもつながっています。

当院ではPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の看護体制で患者さんを担当しています。2人でペアになって、患者さんを受け持ち、複数の視点で患者さんを看て、一緒に考えることで、その患者さんにとっての最善の看護を提供しています。日々、2人で考えることで、気づきを得ながら看護する経験を通して、自分の看護観が形成されることを実感しています。人の命を預かる仕事であり、緊張感・責任感が伴います。ペアになって看護すること、困った時はリーダーに相談することができるので、1人で抱え込まなくてよいことの安心感は大きいです。
ペアナースの1日
朝のミーティングに参加します。様々な情報の伝達や夜勤からの申し送りがあります。
ミーティングが終わったら2人で打ち合わせをしてから出発です。
「この患者さんは、日勤でどんな点に気をつけ看護したらいいのかな
あとでペアナースに相談してみよう」「2人の目で情報や今日の予定を確認できて安心」

担当患者さんの情報をペアナースと共有して、1日のケア計画を立てたら、ペアでラウンドに行きます。検温や計画したケアを行います。
「大変!検温・保清・点滴・手術前後のケアなどなどいっぱいすることある
2人で相談しながら、優先順位考えてケアしよう」

患者さんの状態やケアの実施状況をリーダーに報告します。困ったことや、気になったことはその都度相談します。
「この患者さんの午後のケアにしっかり時間をかけたいな
こっちの患者さんはゆっくりお話を聴く時間をとりたいな」
「リーダーさんに業務調整をお願いしようか」

交代で休憩します。交代前後で情報共有するので、休憩中も患者さんのケアは継続しています。
何かあっても、ペアナースが対応してくれるから安心して休憩できるね
慌てずしっかり昼食をとって、午後からも頑張るぞ!

日勤スタッフが集まり、午前の患者さんの状態や、ケアについて共有・検討します。
看護計画評価、意思決定支援や安全対策、倫理など様々なカンファレンスを行い、その人にとっての最善の看護について考えています。
いろんな価値観があるから、みんなで考えるっていいよね
患者さんが変わりなく過ごされているか伺いながら、午前のケアを継続します。カンファレンスで検討された内容は、さっそくケアに活かします。
経験の少ないケアは1人での実施は不安だから、ペアナースと一緒に実施できると安心
リーダーに午後の患者さんの状態を報告します。気がかりなことや日中のケアについて報告します。リーダーから夜勤へ申し送りを行い、継続した看護を提供します。

ペアで相談し、協力しながら看護ができたね
無事1日が終了!
出勤したら、業務分担表を確認します。今日はどの看護師とペアを組むのか、どの患者さんを担当するのかを確認して、情報収集開始します。