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研修医・医学生のみなさんへ

中村洋輔現在、鈴鹿中央総合病院
内科に所属

先輩医師からのメッセージ

私は学生時代から免疫学に興味があり、全身の臓器を多角的に診ることのできるリウマチ膠原病内科を志望しておりました。三重大学卒業後は鈴鹿中央総合病院で研修を行いました。鈴鹿中央総合病院は循環器内科や腎臓内科、消化器内科など、内科は一般的にそろっておりましたが、常勤でリウマチ膠原病内科の医師はおりません。多くの内科で研修を積んでいくにあたり、診断または治療に難渋した症例の多くはリウマチ・膠原病という分野でした。
難しいと思う反面、学問的に面白いと思う領域でもあり、リウマチ・膠原病内科を専門に決めました。リウマチ・膠原病内科は各臓器の知識も踏まえて、総合的かつ全人的に医療を行うgeneralistとspecialistを両立した科でもあります。興味のある方はぜひ、見学にお越しください。難しくもやりがいのあるリウマチ・膠原病を学んでいきましょう。

医員・舘佳樹

先輩医師からのメッセージ

私は初期研修で呼吸器内科をローテートした際に膠原病関連の間質性肺炎の症例を経験しました。つい最近まで何もなく生活されていた患者さんの呼吸状態が急速に悪化していく中、免疫抑制療法で最終的に寛解に導くことができました。治療の後手が命取りになるという怖さと同時に治りの鮮やかさに感銘を受けました。
当センターでも研修を行い、臓器横断的に様々な所見を集めて鑑別を進め診断に至る過程、ステロイドや多種多様な免疫抑制薬、生物学的製剤を駆使して治療にあたる専門性の高さなどに興味を引かれ入局しました。
膠原病は全身の臓器に病変を来たし、感染症をはじめ治療に伴う副作用も多く、一見取っ付きづらい分野ですが、臓器を決めずに全身を診たい人、一方で専門性も高めていきたい人にとって魅力的な分野だと思います。
是非一度当センターへお越しいただき、実際の診療や医局の雰囲気を感じていただければと思います。お待ちしています。

医員・三井安沙子

リウマチ・膠原病センターに入局して

リウマチ・膠原病は1つ1つの疾患に診断基準があり、治療薬の種類も増えて、知っておくべき情報量が多くて大変そうなイメージでした。でも、入局して、自分が勉強すればするほど患者さんに還元できることがわかってきました。リウマチ膠原病で悩んでいる患者さんの数は多く、新規治療薬も増えている今、適切に診療することにより、患者さんのQOLを向上させることができる診療科だと思いました。
リウマチ・膠原病は女性の患者さんの割合が多く、女性医師は女性ならではの気持ちや不安なども理解できることが多いのではと考えています。私は現在0歳、3歳の子供の母親として子育中です。職場と家族からの温かいサポートがあることに感謝しています。職場の方々から、全面的な応援をいただいて現在楽しく勤務を続けています。当センターは私のような子育て中の女性医師が勤務しやすい職場です。
まだまだ未熟ではありますが、患者さん一人一人と密接に関わり、生活を支えられるような医師になりたいと思っています。是非、リウマチ膠原病内科で、お待ちしています。

秋山雅裕現在、桑名市総合医療センター
膠原病リウマチ内科に所属

先輩医師からのメッセージ

私は以前から内科医になろうとは思っておりましたが、3年目以降の専攻に迷っていた時期に、当院のリウマチ膠原病センターで1週間ほど見学をさせていただきました。一般的な内科診療に加え、1つ1つの関節所見、頭皮や手指、四肢を含めた全身の皮膚所見、爪の所見といった、他科では経験したことのなかったきめ細やかな診察を目の当たりにしました。科としての専門性も非常に高く、自身の専攻科として選択させていただきました。
リウマチ膠原病疾患は全身に症状が出現する可能性があるため、幅広い知識が求められます。医療は日進月歩ではありますが、ことリウマチ膠原病に関しては日々新しい知見があり、新薬の開発も多く、常にup to dateをする必要があります。学ぶべきこと、必要とされる知識は膨大ではありますが、自身の知識が患者さんの健康に少しでも繋がるとなると非常に学び甲斐がありますし、専門性かつgeneralistを目指している方には非常に魅力的な科であると思います。私自身まだまだ未熟者でありますが、共に学んでいければと思っております。専攻科に迷っている方がいれば、是非見学にいらしてください。

助教・伊藤有平

入局をお考えの皆さんへ

私は三重大学を卒業し、伊勢赤十字病院で初期研修を行い、呼吸器内科を中心に診療に携わっておりました。その中でも、リウマチ・膠原病疾患に関連した間質性肺炎の治療、管理に苦労することが多く、リウマチ・膠原病のことをもっと知りたいと思っておりました。ご縁ありまして、2020年4月より三重大学リウマチ膠原病センターに所属し、日々研鑽を積んでおります。
リウマチ・膠原病疾患は、肺、腎臓をはじめとして、様々な臓器に病変をきたすことが多く、その診療をしていく上で、いわゆるgeneralistとしての俯瞰的な視点が要求される一方、専門的な知識も多く必要です。残念ながら、根治的治療を目指せず、外来を中心とした維持治療が必要な病態も多いですが、自分たちの治療によって、患者さんの病状、QOLをより良く維持していけますので、内科医にとっても非常に魅力的な科だと思います。興味がある方はぜひ、一度見学にお越しください。一緒に頑張りましょう。

水谷聡現在、水谷皮フ科クリニックに勤務

これからの三重県のリウマチ膠原病を共に作り上げましょう

私は、初期研修を三重大学附属病院で行いましたが、研修終了時にはまだ三重大学に膠原病を専門とする科はありませんでした。その当時も、数少ないリウマチ専門医の先生方が奮闘されておられ、その中の一つであった四日市羽津医療センターでリウマチ医として実臨床を開始致しました。その後、より高度な知識を学ぶため藤田医科大学リウマチ・膠原病科、東邦大学医療センター大森病院膠原病科を経て、リウマチ専門医を所得致しました。2021年4月、三重県のリウマチ膠原病の力になりたいと考え、当院リウマチ・膠原病センターに赴任致しました。
現在、本センターは、中島先生、若林先生の下、着々と診療・教育体制が整えられ、日々若手の先生方への精力的な指導が行われております。確実な知識と多くの経験を得ることができ、確かなリウマチ医への環境が作られ、先生方の参加を待っております。私も微力ながら尽力させて頂き、皆さんの成長の糧になることができればと考えております。
ぜひ、これからの三重県のリウマチ膠原病を一緒に盛り立てていきましょう。

医員・奥西有希現在、伊勢赤十字病院
リウマチ・膠原病科に所属

リウマチ学に出逢って

もともと三重大学医学部で学んだ私にとり、リウマチ・膠原病性疾患は各科では遭遇するものの、当時はリウマチ膠原病科はなく、一連の疾患群として学ぶ経験は学生時代に得られませんでした。
初期研修医として多くの出会いもあり、全人的医療に携わる内科医になりたいと思い始めた頃には、リウマチ膠原病領域は最も興味深い分野となっていました。
折しも2017年に開設されたリウマチ膠原病センターで、入局・専門研修第一号として研修できる事にこの上ないチャンスを実感しています。その感動を分け合える仲間が増えれば幸甚です。

野田健太朗現在、のだ内科・リウマチ膠原病訪問クリニックに勤務
(元、桑名市総合医療センター膠原病リウマチ内科に所属)

入局をお考えの皆様へ

私は三重大学医学部を卒業し、その後は桑名市総合医療センターで膠原病・リウマチ科として診療しておりました。私が学生の頃には膠原病疾患を学べる機会が少なかった印象があり、しかも疾患自体が多彩な症状を呈する為、中々取っ付きにくい分野と思われるかもしれません。しかし体系的に学べる場所があれば身近に感じてもらえる事と思います。
私は桑名で膠原病を専門に診療している先生と出会え、様々な疾患に触れ、この道を歩み出す事が出来ました。また慢性疾患である為、長期に渡って患者さんと寄り添える診療が出来る事もひとつ良い点であると感じております。
三重県内のリウマチ/膠原病分野の医療の発展の為に一緒に頑張っていきましょう。