血液・腫瘍内科では、あらゆる血液疾患に対する診断と治療および各種がんに対する化学療法を含む薬物療法を行っています。治療方針に関しては標準治療はもとより科学的根拠に基づく最新の治療法にいたるまで診療グループ内で十分な検討を行った上で患者さんのご要望も考慮し、個々の患者さんの病状に応じた最善の治療を提供できるよう心がけています。また疾患の研究を行い、その成果を三重県内外の患者さんに還元できるよう努めています。より良い治療開発を目指す臨床研究グループとして日本成人白血病研究グループ(JALSG)、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、名古屋BMTグループ(NBMTG)に参加しています。

研究イメージ

血液内科病棟は、26床中、18床が県内最大の最新のクリーンフロアからなり、16床の準無菌治療室および2床の無菌治療室を備えております。血液内科、腫瘍内科とも病棟としては最上階の11階にあり、各病室から伊勢湾や鈴鹿山系の山々を一望できる快適性も有しています。さらに、患者さんが安心して治療に専念できるよう、スタッフ一同協力して患者さんやご家族のサポートを心がけています。また、限られた病床数での診療のため、県内の関連病院と連携をとりながら治療を行っております。

セカンドオピニオン相談も受け付けておりますので、ご希望の場合は主治医と相談の上、当院の医療福祉支援センターからセカンドオピニオン相談予約をおとりください。

主な診療疾患対象

幹細胞・白血病分野

白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病)や骨髄不全症候群の診断・治療を行っています。難治性の造血器腫瘍や骨髄不全症候群に対しては造血幹細胞移植も実施しています。

リンパ系腫瘍分野

悪性リンパ腫および多発性骨髄腫を中心とし、原発性ALアミロイドーシス、リンパ増殖性疾患などを対象に診療しています。

血栓・止血分野

当院には全国に先駆けて血栓症・止血異常症診療センターが設置されており、他の診療科、中央検査部、オーダーメード医療部、輸血部などのスタッフと協力して血栓・止血異常症の診療を行っています。

HIV感染症・AIDS

HIV感染症治療においては、三重県の中核拠点病院として、多職種で協力して診療を行っています。

がん薬物療法

乳がんに対する薬物療法を中心に、食道がん、胃がん、大腸がんなどの消化器腫瘍および、原発不明がんなどのまれな腫瘍の薬物療法を行っています。

外来担当医表

外来診療はすべて予約制となっております。