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みんなのリレーブログ

緩和ケアチームの管理栄養士として

 管理栄養士の南山加奈子です。私は、20229月から三重大学医学部附属病院の緩和ケアチームの一員として患者さんと関わらせていただいています。緩和ケアチームの管理栄養士として何ができるのか日々模索しながら従事する中で、医師や看護師、薬剤師、臨床心理士等、多職種にて情報共有をする大切さを実感しています。日々変化する患者さんの状況を、連携し様々な視点よりみるからこそ、私たちが対応できることがひとつでも増えるのではないかと思っています。

 管理栄養士は主に栄養面でのサポートを担いますが、食事の摂取状況はひとりひとり違うため、個々に応じた対応が必要になってきます。病院給食は大量調理であるため、限られた範囲での対応にはなりますが、患者さんと面談し、食べやすいものや食べにくいもの、食事形態の調整、嗜好などを伺いながら食事の摂取量が少しでも増えるように病態に合った食事調整をしています。

 当院には、「ハーフ食」があります。「ハーフ食」は、通常の食事量ではボリュームが多く食事を見るだけで負担が大きいと感じる方や、一度に沢山食べることができない方に、通常の半分量で提供している食事です。しかし、半分量にすることで栄養量が少なくなってしまうため不足分を補食や栄養補助食品等で補います。栄養補助食品は、飲料タイプやゼリータイプ、食事に混ぜて栄養価をアップするものなど様々なものがあります。エネルギー、たんぱく質、脂質などその方に不足している栄養素を確認し、食事内容を提案しています。

【ハーフ食】

主食・副食ともに半分量で提供しています。
食種により主食に麺類を選択することができます。


【補食・栄養補助食品の例】

補食(パンや牛乳、果物等)

栄養補助食品(飲料、ゼリー、粉末タイプ等) 
 粥やみそ汁等に混ぜて使用するタイプのプロテイン等もございます。


体力や免疫力を維持し、治療を円滑にすすめるために食事は大切です。食事量が減ってきた方、体重が落ちてきた方、今の食事でよいのか不安な方、些細な事でも構いませんので、食事に関する困りごとがあれば、入院中や外来時に管理栄養士までご相談ください。

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