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みんなのリレーブログ

管理栄養士からのメッセージ

こんにちは、管理栄養士の成田真奈です。

 管理栄養士は、入院患者さんの給食管理・栄養管理、外来・入院栄養指導を行っています。
緩和ケアチーム活動において、多職種連携することで、患者さんの症状や病状に合わせた食事提供や栄養管理を行っています。

 がん治療を行う際に大切なポイントは、治療に耐えられる身体を作ることです。しかし、がん患者さんは、抗がん剤や放射線治療等により食欲不振や味覚異常、口内炎等の副作用が起こりやすく食事の摂取量が減ってしまうことがあります。

 今回は、がん治療による食欲不振時の食事の工夫を紹介します。
治療時には、体調や精神的な要因等によって食べたくても食べられないことは誰にでもあります。そんな時は、症状や好みに合わせて食事を少し工夫してみましょう。

 

【食欲不振時の食事の工夫】

①分割食、間食を利用する
  1度に量が食べられない場合は、小分けにして食事の回数を増やしたり、
  間食におにぎりやパン、ゼリー、果物、栄養補助食品を取り入れる

②さっぱりした物や冷たく口当たりの良い食べ物を選ぶ
  そうめん、うどん、アイスクリーム等

③つるっとのど越しよく消化の良い食べ物を選ぶ
  冷奴、卵豆腐、温泉卵、とろろ、プリン、水ようかん等

④主食を変えてみる
  ご飯やお粥が食べにくい場合は、麺・パン・酢飯・カレーライス等を試してみる

⑤濃い味や酸味、香辛料を利用する
  たこ焼きのソース味や梅干しの酸味、スパイスが食欲を刺激することもある

 

【選択食のご紹介】

当院の病院食では、治療による副作用に対応した食事を提供する目的に、選択食を用意しています。基本の食事の他に、肉魚料理の選択、麺類、パン、寿司の4種類から好きなメニューを選んでいただくことができます。自分で食事を選べることも入院中の患者さんの楽しみのひとつになっています。

 

食欲不振以外にも、治療中はさまざまな症状が起こります。食べることや栄養について何か困っている患者さんがいましたら、お近くの管理栄養士へご相談ください。

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