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みんなのリレーブログ

緩和研修を終えて

 こんにちは。三重大学医学部附属病院の研修医水上拓哉です。
2022年3月に緩和科で研修させていただきました。
今回研修を希望した理由として、自分が4月から緩和を必要とする科に所属するため、疼痛コントロール、終末期医療を見ておきたいと感じたことが挙げられます。1ヶ月間で印象に残ったことを述べさせていただければと思います。

 緩和科では各科からの紹介で身体緩和、精神緩和目的に紹介となることがほとんどです。悪性腫瘍、脳卒中で麻痺、事故での五体不満足などです。私は緩和科をローテートするまでは、疼痛コントロールのことばかり考えておりました。しかし、実際に研修する中で、身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛も大きなウエイトを占めていることを感じました。その様な大きな苦しみ、悲しみは医療者1人では解決できないことは多いですが、他職種カンファレンス等を行うことによって連携し、患者様により良い医療を提供できるのだと強く感じました。また、鎮痛薬1つをとっても、さまざまな作用、副作用などあり、患者様にあった薬剤を提供する難しさを感じる良い機会となりました。
 また3月の緩和研修会にも参加させていただき、実際がんの告知をするシュミレーションもあったのですが、話し方、口調、間、沈黙等様々点を押さえないと相手が納得するような告知ができないことを学びました。
 
 1ヶ月間で普段よりも患者様と話す機会も多くあり、医師側からだけでなく、患者様側の立場から考える機会がたくさんあったように思います。
緩和科を回ったからこそ知ることができたこともありました。
この1ヶ月で学んだことを4月以降に生かしていきたいと思います。
最後になりますが、松原先生をはじめ、緩和ケアセンター、チームの皆様、関わらせていただいた患者様に感謝申し上げます。

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