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みんなのリレーブログ

医療用麻薬適正使用推進講習会での講演をとおして

こんにちは。緩和ケアチーム薬剤師の高橋です。
11月6日(土)に三重大学で開催された「がん疼痛緩和のための医療用麻薬適正使用推進の講習会」で講演の機会をいただいたので、今回はその報告をさせていただきます。

本講習会は、厚生労働省と公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターが主催する医療従事者向けの講習会です。
本来は昨年三重県で開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い1年間延期となっていました。最近ではようやく1日のコロナウイルス感染者数が落ち着き、緊急事態宣言が解除されてからは少しずつ行動規制も緩和されたと感じられるようになってきました。
おかげさまで講習会はオンラインと対面を併用したハイブリッド形式で開催され、私たちも久しぶりに県内外の先生方と対面でお会いすることができ、大変嬉しく思いました。

さて、この講習会の目的は、医療従事者が医療用麻薬の適正使用について知識を深め、臨床現場において患者さんの疼痛緩和へ活かすことです。
「医療用麻薬」と聞いて、みなさんはどのようなイメージを持たれているでしょうか?
「痛みを我慢してでも麻薬は使いたくない」という方もいらっしゃると思います。
あいまいな説明や一方的な説明では、効果があると分かっていてもお薬に対する不安の方が強くなってしまいますよね。しかし、私たちの説明の仕方次第で、医療用麻薬へのイメージが大きく変わる可能性があると思います。
そのため、まずは医療従事者が正しい知識を身につけ、患者さんの思いに寄り添いながら情報提供していくことが重要だと感じました。私もみなさんの思いに寄り添える薬剤師でありたいと思います。

最後に、私が大学1年生の時に薬学部の先生から聞いて印象に残っている言葉があります。

「『くすり』は反対から読むと『リスク』になる。
どんな薬にも期待する作用だけではなく、使用によるリスクも伴うことを忘れないように。」

お薬のプロとして今後もこの言葉を肝に銘じ、効果と副作用の両方の視点を持って活動していきたいです。医療用麻薬に限らず、お薬に関する不安やご相談などあれば、薬剤師へ一度ご相談くださいね。

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