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みんなのリレーブログ

三重大学病院での経験

山﨑 由貴

はじめまして。私は、昨年8月から今年3月までの8か月、三重大学病院緩和ケア科に在籍し、緩和ケアチームの一員として、病棟・外来の患者様に関わっていました。

緩和ケアチームには多くの職種の方が関わっています。三重大学病院では、毎週多職種でのカンファレンスがあり、時には一人の患者様の話題でほぼ埋め尽くされるほど、活発な議論が行われています。カンファレンスでなくても、より良いケアを目指して、いつでもどこでも多くの話し合いの場が持たれます。最初は、その熱量にただただ驚いておりましたが、チームで患者様について話し合い、それをもとに、それぞれが団結してケアに取り組む、その姿勢から多くの学びを得ました。緩和ケアにはチームの連携が不可欠であり、緩和ケアこそチーム医療の典型ではないか、ということを強く感じました。

緩和ケアと聞くと、消極的なケアというイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。以前は、私も少なからずそのような印象を持っていましたが、三重大学病院で緩和ケアチームの皆様・患者様方と過ごす時間の中で、決してそうではないと思うようになりました。この世に生を受けるということは、本当に大きな奇跡です。緩和ケアは、患者さんがその方らしい生をまっとうすることを支えること・援助することではないか、と私は思います。今では、患者さんのより良い生のために、緩和ケアはとても積極的な治療であると感じています。

とりとめのない話となってしまいましたが、緩和ケアチームでの8か月は、私にとって非常に有意義で貴重な経験でした。この場をお借りして、関わらせて頂いた医療従事者の皆様、患者様、ご家族様に心よりお礼申し上げます。

最後になりましたが、このコロナ禍で苦しい思い・辛い思いをされている方がたくさんいらっしゃると思います。1日も早い新型コロナウイルス感染症の終息をお祈り申し上げます。

山﨑先生お疲れさまでした

緩和ケアセンター全員で

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