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診療のご案内

診療内容

食道胃接合部がん

食道と胃のつなぎ目付近に発生するがんで,近年増加傾向と言われています。
がんの中心はお腹の中にあるものの、食道の沿ってがんが胸の中まで伸びていたり、胸部上部(鎖骨のやや下の高さ)のリンパ節に転移していることも少なくありません。よって、通常の胃がんのようにお腹からの手術では取りきれないことがあったり、手術の難易度が高いことから、専門的な知識や技術が必要となります。
腫瘍の位置と大きさから切除範囲、リンパ節郭清範囲を決定し、噴門側胃切術から食道亜全摘術まで適切な術式を選択しています。噴門側胃切除術時は後遺症予防のため、逆流防止機構を加える手術などを行なっています。食道切除が必要な場合は、食道がん手術の経験を活かし胸部操作はロボット支援下などの負担の少ない手術を行なっています。

以上のように、患者様の症状や癌の進行度に応じて様々な治療を組み合わせ、一人一人に最適な治療法を選択し、一人でも多くの患者様が治療により長く元気に過ごせるように最大限の取り組みを行っております。


(図7)食道胃接合部部がん
(西分類に基づく 胃癌取り扱い規約第15版)