皮膚

基底細胞がん

日本人で最も多く発生する皮膚がんです。
紫外線、外傷、放射線、ヤケドの痕が発生に関係すると言われています。表皮の基底細胞、毛包を構成する細胞ががんになったもので高齢者の顔面、頭部によくできます。がんと名はついていますが、転移をすることはごく稀です。ただし、発生部位においては側方、深部へ正常組織を破壊しながら増大するため、発生部位(目、耳、鼻など)によっては治療に難渋することがあります。

症状

青みがかった黒色を呈する腫瘤(平らな隆起〜半球状)の外観をとることが多いです。

治療

転移の危険性は低いため、治療は原則として外科切除となります。腫瘍の境界から3〜5mm程度のゆとりを設けて切除します。前述のように顔面に多く発生するため、切除により整容面が損なわれる可能性があります。そのような場合は整容面の損傷をなるべく軽減するような再建術を行うこともしばしばあります。切除した腫瘍は病理検査(顕微鏡検査)を行い、確実に腫瘍が切除されたかの確認を行います。完全に切除されていれば、転移の心配も低いため、定期的な外来診察で再発・新生が無いかチェックしていきます。