がん検診を受けましょう

はじめに

自覚症状が無くてもがん検診を受けましょう

国民の2人に1人が“がん”になり、3人に1人が“がん”で亡くなっています。しかし、皆様ががん検診を受けることで、がんによる死亡を今よりも減らすことができます。
厚生労働省・三重県では、がん検診の受診率を50%以上とすることを目標に、がん検診を推進しています。

三重県でがんで亡くなっている人の割合

三重県でがんで亡くなっている人の割合

出典:三重県衛生統計年報(令和2年)

令和2年度 三重県がん検診受診率

三重県のがん検診受診率

出典:令和2年度地域保健・健康増進事業報告(市町が実施する対策型がん検診受診率)

 

がん検診は、早期発見につながっています

がんの発見経緯と病巣のひろがりを見ると、がん検診では、早期のがんが多く発見されています。
自覚症状があらわれてから受診した人の方が、転移・浸潤等の進行したがんが見つかっていることがわかります。がんを早期発見、早期治療をすることより、長期間の入院による肉体的・精神的負担や、経済的負担が軽減するだけでなく、家族の負担も軽くなります。
自覚症状が無くても がん検診を受けましょう。

がんの発見経緯と病巣のひろがり

がん検診を受けるには?

職場で人間ドックや、がん検診のある方

人間ドック等に含まれる「がん検診」を受けましょう。おつとめの職場や、加入する健康保険組合等でがん検診を実施している場合がありますので、ご確認ください。

職場でがん検診や人間ドックを受ける機会のない方

居住地の市町村が実施する「がん検診」を受けましょう。お住まいの市町村では、健康増進法に基づいて、がん検診を実施しています。ほとんどの市町村では、がん検診の費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担でがん検診を受けることが出来ますので、ご確認ください。

令和4年度市町がん検診担当者窓口

がん検診の流れ

がん検診は一次検診、精密検査(二次検診)、確定診断、治療という流れで進んでいきます。

がん検診の流れのご説明

がん検診(一次検診)の種類

科学的根拠に基づくがん検診(現在、国でがんの死亡率を減少させる効果があると認められた検診方法です)

種 類 検査項目 対象者 受診間隔
胃がん検診 問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査のいずれか 50歳以上
※当分の間、胃部エックス線検査については40歳以上に対し実施可
2年に1回 
※当分の間、胃部エックス線検査については年1回実施可
子宮頸がん検診 問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診 20歳以上 2年に1回 
肺がん検診 質問(問診)、胸部エックス線検査及び喀痰細胞診 40歳以上 年1回 
乳がん検診 問診及び乳房エックス線検査(マンモグラフィ)※視診、触診は推奨しない 40歳以上 2年に1回 
大腸がん検診 問診及び便潜血検査 40歳以上  年1回 

がん検診で精密検査が必要と言われたら

自覚症状が無くても、必ず二次検査(精密検査)は受けましょう

がん検診(一次検診)は異常がないかを判断するスクリーニング(ふるい分け)です。少しでも病気の可能性がある場合は、要精密検査となります。それを二次検査等で「治療や経過観察が必要かどうか」などを確認する必要があります。「要精密検査」と判定されても詳しい検査をすれば、「現時点では治療等は必要ない」と判断されることもあります。
自覚症状がなくても年月が経過していくうちに、病気の方向へ進行することもあり、必ず精密検査が受けられる医療機関で検査を受けましょう。

三重県は、全国平均とくらべ精密検診受診率が低く、精密検査受診率を90%以上とすることを目標としています。

精密検診が受けられる場所

三重県では、市町が実施しているがん検診(胃、肺、大腸、子宮、乳)について「がん検診精密検査医療機関登録制度」を設けています。これはがん検診を受診した結果、精密検査が必要とされた方が医療機関を選択しやすいよう、一定の基準を満たす医療機関を登録しています。

胃がん検診精密検査登録医療機関一覧
肺がん検診精密検査登録医療機関一覧
大腸がん検診精密検査登録医療機関一覧
子宮がん検診精密検査登録医療機関一覧
乳がん検診精密検査登録医療機関一覧

出典:厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html