三重県のがんの実情

三重県のがん死亡

国および三重県の三大死因別にみた死亡者数の推移

日本の死因別の死亡者数を見た場合、がん・心疾患・脳血管疾患の三大死因による死亡者数の割合は、全死亡者数の約5割を占め、がんは死因の第1位になっています。本県においても、昭和57年に脳血管疾患を上回り、それ以降はがんによる死亡者数が最も多くなっています。

国と三重県における三大死因別死亡者割合

出典:三重県衛生統計年報

三重県における主な死因別粗死亡率の推移

出典:三重県衛生統計年報、県勢要覧

がん死亡者数の部位別内訳(男女計)

本県におけるがん死亡者数は、肺がんによるものが最も多く、次に、大腸がん、胃がん、膵がん、肝がんとなっています。

三重県における主な部位別死亡者数の経年推移

三重県における主な部位別死亡者数の経年推移

出典:三重県衛生統計年報

主要ながんの男女別標準化死亡比

標準化死亡比とは、年齢構成の違いを気にせず死亡率を比較する指標です。国を100としたときに本県の数値が100を超える場合は、全国よりも死亡率が高いと判断されます。本県においては、男性の大腸がん、肺がん、女性では胃がんによる死亡率が全国平均より高くなっています。

がん標準化死亡比(令和2年)

がん標準化死亡比(男性/女性)

三重県のがんの罹患

がん種別罹患割合

全国がん登録情報における本県の主要部位別罹患数(登録)を見ると男性は前立腺、肺、大腸(結腸・直腸)の順に多く、女性では乳房、大腸、肺の順に多くなっています。

三重県における主な部位別罹患割合(2019年)

三重県における部位別罹患割合

年齢階級別罹患数

本県の地域がん登録及び全国がん登録を集計した集約データから年齢階級別罹患(登録)状況を見ると20歳代から50歳代前半では女性が男性より高く、60歳代以降は男性が女性より顕著に高くなっています。

三重県の年齢階級別罹患数(2015〜2019年)

三重県の年齢階級別罹患数

小児・AYA世代のがんの状況

本県の15歳未満のがんの罹患状況を見ると罹患数は、毎年30人弱で推移しています、部位別に見ると成人とは異なり白血病、脳・中枢神経系および悪性リンパ腫が6割を占めます。AYA世代(15歳~39歳以下)の罹患状況は、30~39歳代では乳がん、子宮頸がん、甲状腺がんの順となります。

三重県のAYA世代のがん罹患数および全体に占める割合

三重県の小児・AYA世代のがん罹患数

三重県の小児・AYA世代に多いがん(2016〜2019年) 各年齢階級に占める割合

三重県の小児・AYA世代に多いがん

出典:全国がん登録