センター紹介
各部門の紹介
- 血液腫瘍ユニット
- 希少がん・原発不明腫瘍ユニット
- 消化管腫瘍ユニット
- 肝胆膵腫瘍ユニット
- 呼吸器腫瘍ユニット
- 乳腺腫瘍ユニット
- 骨軟部腫瘍ユニット
- 婦人科腫瘍ユニット
- 皮膚腫瘍ユニット
- 腎泌尿器科腫瘍ユニット
- 頭頸部腫瘍ユニット
- 脳腫瘍ユニット
- 小児・AYA世代腫瘍ユニット
- 血液腫瘍ユニット
- 骨軟部腫瘍ユニット
- 脳腫瘍ユニット
- LTFU・移行期医療ユニット
- 小児がんから移行期医療の提供
- 教育機関との連携
- CART療法ユニット
- がんカテーテル治療ユニッ卜
- 先端臓器再建ユニット
- 先端がん治療サポーティブケアユニット
- がんゲノム医療ユニット
- 妊孕性温存ユニット
- がんリハビリ/栄養療法ユニット
- 低侵襲治療ユニット
- 先端放射線治療ユニット
- 遺伝性腫場対策ユニット
- 緩和ケアユニット
- 人材育成ユニット
- 口腔ケアユニット
- がん相談ユニット
- Tumor Board
- UICCユニット
- 外来化学療法ユニット
- 診療連携ユニット
- 看護ユニット
- がん登録ユニット
- 広報ユニット
- 生体試料管理ユニッ卜
- 健康・診療情報管理ユニット
- 臨床医学研究支援ユニッ卜
部門長メッセージ
成人がん治療部門 / 問山 裕二
医療の急速な進歩に伴い、がん治療においてはかつての「手術療法」に「化学療法」、「放射線療法」そして「免疫療法」が選択肢として加わりました。これらの治療法は腫瘍種別や進行度に応じて、専門医が最適な治療法を選択することが重要です。
成人がん治療部門は,腫瘍の種類ごとに専門ユニットを形成し、診療科間で綿密な連携を取りながら最新の治療法を組織横断的に提供し、がん医療の質の向上に資することを使命としています。
小児・AYAがん治療部門 / 平山雅浩
当院は全ての小児がんの子どもや家族の方々が安心して最新・最良の治療と支援を受けられるように、小児がん拠点病院としての体制整備がなされています。また、社会的に多くの課題を抱える思春期・若年成人(AYA)世代のがんに対しでも充実した支援を行っています。
先端がん治療部門 / 奥川 喜永
がん治療の急速な進歩に伴い、限られた施設でしか提供できない新たな治療法がすでに臨床実装されています。ロボット手術や先端臓器再建技術、最新機器を駆使する放射線治療やがんカテーテル治療、がんゲノム医療や遺伝性腫瘍対策、CART療法、そして妊孕性温存や栄養リハビリ支持療法など、多岐にわたります。先端がん治療部門では、県内施設と連携し、先端治療を提供することを目的としています。
がん支援部門 / 水野 聡朗
支援部門では当院のみならず県下のがん診療連携病院におけるがん診療を様々な面からサポ ートするための活動を行っています。
当部門は緩和ケア、がん相談、外来化学療法、がん登録、人材育成、Tumor Board、がん診療連携、広報、口腔ケア、UICC、看護の11のユニットで構成されています。
研究支援部門 / 渡邉 昌俊
研究支援部門は3つのユニットから構成されます。生体試料管理ユニットはバイオバンクセンター、病理部、検査部、健康・診療情報管理ユニットは医療情報管理部、臨床医学研究支援ユニットは臨床研究開発センタ 一 、Onco-cardiology centerを含みます。
これらは、情報管理、生体試料取扱い、研究支援体制構築・運用と、県民のみならず日本の医学・医療の発展のために重要な部門です。
地域連携
準備中です。
相談支援
がんセンターの相談支援部門は、「がん相談支援センター」である総合サポートセンターが担当しています。患者さんやご家族の多様な相談内容に、相談支援専門の看護師長、がん看護専門看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、医療事務などが応じております。相談窓口は、病院総合受付の7番で個室でのご相談にも対応可能です。
また、「がん患者さんの治療と生活をつなぐ場」であるリボンズハウスでは、パンフレットの配布、三重県立図書館と連携した図書の貸出やインターネット検索が利用できます。患者さん同士の交流の場として「なごみサロン」、がん相談会(治療、生活、就労相談など)、リラックスヨガ、アロマなども定期的に開催しております。是非、気楽にお立ち寄りください。
がん相談支援業務に関しては、国立がんセンター、県内がん拠点病院、県がん相談支援センター、県健康づくり室などと実務者会議を定期的に開催し、患者さんの相談支援機能を強化しています。
研修会開催・市民公開講座・広報

問山裕二
(消化管・小児外科)
がん患者、その御家族の苦痛の軽減・療養生活の質の向上を目的とするために、がん診療情報提供体制および相談支援を充実させることが極めて重要であります。私ども三重大学がんセンターの教育部門の重要な使命もまさにここにあると考えております。
そこで教育部門では、がんに対する標準治療である化学療法、手術療法、放射線療法、さらに最近第4の治療として注目されている免疫療法や、先進医療や治験などの大学病院独自の最先端の情報を発信すべく公開講座という形で定期的に講習会を開催しております。
また緩和医療などの講演会、技術的な講習会を定期的に開催し、県内の各病院、医院の医師に参加していただき、県内のがん緩和治療の標準化を図っております。
さらに県民の皆様への広報活動として、がんセンターの活動内容やがん診療に関するさまざまな情報をホームページに掲載ならびにパンフレットで配布しております。これにより、県民の皆様にがんについての幅広い知識を得ていただき、がんの早期発見、治療にとどまらず、がんの予防についての意識を深めていただければと考えております。
がん登録
がん登録部門では、三重大学医学部附属病院の院内がん登録と、三重県より委託を受けて行なう三重県がん登録(全国がん登録)を担当しています。
また、都道府県がん診療連携拠点病院の役割として、県内の医療機関が正確ながん登録を行えるよう、県内各拠点病院の登録実務担当者の協力も得て、実務担当者向けの研修会を定期的に開催しています。
がん登録では、がんの罹患、治療、転帰に関する情報を収集しています。
院内がん登録は、拠点病院のがん診療の状況を把握し、がん診療の均てん化(どこでも同じ水準のがん医療を受けられるようにすること)のために活用されます。
三重県がん登録は、がん罹患の現状・推移を把握することにより、県や国がおこなうがん対策の評価や、がん対策立案のために役立てられます。
また、これらの貴重なデータは、情報利用のルールに則り、個人情報保護に配慮しながら、新しい医学的知見を得るための医学研究にも活用されています。
私たちがん登録部門のスタッフは、がん診療より得られる貴重なデータを正確に収集し、蓄積、分析できるよう、国立がん研究センターが主催する研修会にも積極的に参加し、スキルアップに努めています。
がん疫学
準備中です。
放射線療法

野本由人
(放射線腫瘍学講座)
放射線治療は、外科療法、化学療法と並んで、がん治療の3本柱のひとつとして重要な役割を担っていますが、高齢化社会になるにつれ、身体にやさしく、切らずに治せる治療として、近年、放射線治療を受ける患者さんが非常に増えています。放射線治療の特徴は、身体の機能や形態を温存しながら、がんを根絶することです。喉頭がんや咽頭がんなど頭頸部の腫瘍をはじめとして、多くのがんできらずに治すことが可能な治療法です。
最近では、放射線治療技術の著しい進歩によって、定位放射線治療やIMRT(強度変調放射線治療)などの高精度治療が行えるようになり、患部に多くの放射線を集中することによって、副作用が少なく効果の高い治療ができるようになりました。脳腫瘍や早期の肺がんに対する定位放射線治療は、手術に匹敵する治療成績が得られています。また頭頚部腫瘍や前立腺癌に対するIMRTでは周囲臓器の副作用を低減しつつ、高い治療効果をあげています。
緩和医療

松原貴子
(緩和ケア科)
緩和ケアというと、がんの治療がすんだあとや終末期にだけ受けるもの、ともすれば何もしないことといったイメージを持っていないでしょうか。
そのような過去の認識を覆すべく、三重大学がんセンター緩和医療部門では「がんと診断された時からの緩和ケア」に取り組んでいます。
附属病院緩和ケアセンターの緩和医療医、がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師が中心となって、精神科医、薬剤師、臨床心理士、管理栄養士等の様々な職種が緩和ケアチームとして活動しています。
入院中や外来通院中に関わらず、がんとわかったときのきもちのつらさに耳を傾け一緒に考えること、治療の時期に抱えがちな気がかりや心配ごとに対応すること、がんの痛みなどからだの苦痛を緩和することなどを行っています。
安心して治療を受けながらよりよい療養生活が送れるよう、ぜひがん治療と一緒に緩和ケアを受けていただければと思います。
直接診療以外の活動・事業として、がん医療に携わる医療従事者を対象とした緩和ケアの知識や技術に関する研修事業や活動支援、より高度な緩和医療・ケアのための相談やコンサルテーションも実施しています。
部門として、ひとりでも多くの患者さんやご家族ががん医療を充実させる大切な医療として、治療時から適切に緩和ケアを受けていただけるようこれからも取り組んでいきます。
先進医療
準備中です。
臨床試験
準備中です。
Tumor Board
がん診療連携拠点病院の指定要件に「がん患者の病態に応じたより 適切ながん医療を提供できるよう、キャンサーボードを設置し定期的に開催すること」という一文があります。また現在診断・治療体系が複雑化し、がん治療に対して、多職種、多診療科での総合的な治療が医療現場には必要とされています。
そのため当院では平成20年よりTumor Boardと称して毎月1回(第2火曜日)に、各診療科より相談を頂いたがん患者さんに対する症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等するため、医師や様々な医療スタッフ等が集まって、カンファレンスを開催しています。
すでに開催は100回を超えており、毎回活発な議論が繰り広げられています。今後もがん患者さんの診断・治療に少しでも貢献できるよう継続・発展していきたいと考えています。
がん検診
準備中です。
外来化学療法部

水野聡朗
(腫瘍内科学講座)
がん治療を外来通院で行う部門が外来化学療法部です。
近年、がんに対する薬物療法は、目覚ましい進歩を遂げ、外科手術、放射線治療とともに重要な位置を占めています。様々な腫瘍で薬物療法が実施されていますが、その多くがQOLの観点から外来治療として実施されています。
主な対象は、肺がん、乳がん、消化器がん、膵がん、悪性リンパ腫、前立腺がん、頭頚部がんなどです。炎症性腸疾患やリウマチに対する抗体療法も実施しております。大学病院の特徴として、小児がんの治療、治験など先進的な治療についても積極的に受け入れております。
現在のベット数は34床で、専門スタッフ(医師、看護師、薬剤師)による治療中のきめ細やかなケアに努めています。
また、外来化学療法部主催で定期的にセミナーを開催し、がん治療に関わる様々な問題点について、多職種間で情報を共有し、診療の質の向上に努めています。
口腔ケア部門
奥村健哉 (歯科口腔外科)
口腔ケア部門ではがんなどの全身麻酔での手術やがん化学療法、放射線療法、緩和ケアにおける治療を受ける際に口腔ケアなどの口腔管理を行なっています。
主に対象としている手術は悪性腫瘍の手術、心臓血管外科手術、人工股関節置換術等の整形外科手術、臓器移植手術、造血幹細胞移植手術、脳卒中に対する手術ですが、その他の全身麻酔での手術でも歯の動揺や歯周炎等がある場合には対象としています。また、がん化学療法、放射線療法、緩和ケアの治療を行う患者さんや入院中で口腔内清掃が困難な患者さんも対象としています。
口腔ケアの効果としては①術後性肺炎、誤嚥性肺炎の予防、②手術部位感染の予防、③口腔内病巣感染の予防、④全身麻酔時の歯の保護、⑤術後の栄養障害の予防、⑥がん化学療法や放射線治療時の口腔粘膜炎の軽減などがあります。
がんなどの治療時に起こる口腔トラブルを予防し、治療が円滑に進むよう、治療開始前から受診していただき、口腔内感染病巣の治療や口腔ケアの実地、口腔内清掃指導受けることを勧めています。
小児がん集学的治療部門

岩本彰太郎
(小児科・小児トータルケアセンター)
当院の小児がん診療は50年以上にわたり、がんに罹患したお子さんの集学的治療を担うとともに、患児とそのご家族の療養生活の質の向上及び治療後の晩期合併症の早期発見・早期対応に心掛け、チーム一丸となって取り組んでおります。
当部門が大切にしていることは、治療を通して成長する子どもの力を信じ、ご家族とともに闘病生活を支えていくことです。そのためにも、患児とそのご家族の相談支援体制の充実が重要と考え、当部門は小児トータルケアセンター及び医療福祉支援センターに相談窓口を設置しております。専門的治療のみならず、お子さんとご家族が生活する上で気になることは何でもご相談ください。
その他、当院は、厚生労働省が指定した全国15の小児がん拠点病院の一つとして、東海・北陸地域における小児がん診療及び体制整備にも関わり、広域の小児がん診療病院との連携も積極的に行っております。このことは、お子さんにとって必要かつ適切な治療が提供できることにも繋がると考えております。
今後も、院内外の関係機関と連携を取り合い小児がん診療に邁進して参ります。
AYAがん医療部門
準備中です。
がんゲノム医療部門
準備中です。