ABOUT薬剤部概要

業務

総合製剤室

高カロリー輸液(Total Parenteral Nutrition)や免疫抑制薬の無菌調製
栄養状態の悪い患者さんや、長期間経口摂取ができない患者さんに用いられます。総合製剤室では診療科から依頼のあった高カロリー輸液を無菌製剤室のクリーンブース内で無菌調製を行っています。また、移植後の易感染性状態にある患者の持続投与が必要な注射薬や、免疫抑制薬についても無菌調製を行なっています。

院内特殊製剤の調製
院内特殊製剤とは、治療上必要であるにも関わらず、市販されていない製剤のことで、倫理的にも治療の利益がリスクを上回ると判断される場合に使用されます。 当院で調製する院内製剤は外用剤・注射剤が多く、軟膏、点眼薬、消毒薬、心筋保護液など約60品目を調製しています。院内製剤には適応外薬・未承認薬も含まれることから、診療科が薬剤部(総合製剤室)と、倫理性を審査する院内委員会(未承認新規医薬品・医療機器評価委員会)に申請し、調製の技術面や倫理面の審査を受け承認された場合に限り使用されます。院内製剤は、大学病院で行われる高度先進医療の一環として使用される場合も多く、調製実績のある院内製剤が製薬会社に引き継がれ、市販化に繋がった事例もあります。院内製剤の調製には薬の化学的特性、物理的特性を理解している薬剤師の知識と技術が必要なため、当院では、GMP(医薬品の製造および品質管理に関する基準)に準拠して調製し、製剤の品質は試験(異物試験・重量偏差試験等)を行い確認しています。

クリーンブース内での無菌調製

無菌室内のさらに清浄な環境で、無菌調製をおこなっています。

院内特殊製剤の調製

無菌室以外でも院内特殊製剤は調製しており、主に外用剤(軟膏やクリーム等)を調製します。