ABOUT薬剤部概要

業務

調剤室

 調剤室では、患者さんの背景を考慮し、より安全で最適な薬物療法を提供できるよう、種々の取り組みを行っています。

 医師が入力した処方データを薬剤部の鑑査システムに通すことで、持参薬から、当院で処方した薬剤(注射剤を含む)を対象に、薬の飲み合わせ(相互作用)の確認が出来るようになっています。また、散薬や水薬、外用薬は調剤監査システムを用い、薬剤の取り違えや、計量の間違いの防止を図っています。高齢者や腎機能低下患者さんは、薬剤の調節が必要な場合があり、処方箋上に年齢、身長、体重、腎機能などの患者データを表示し、薬剤師が調剤する際に、処方された薬剤が適切かどうかを、簡便かつ効率的に確認できるようにしています。また、必要に応じて臨床検査値や服薬歴が確認できるチェックシートを処方箋と一緒に出力することで、漏れのない確実な鑑査ができる環境を構築しています。特に、入院患者さんに対する調剤(定期処方)は、病棟専属の薬剤師が、患者さんの治療内容や薬剤の使用状況を確認し、調剤前に処方に反映させることで、より効率的な調剤を行うことが可能となっています。

内服薬・外用薬の分類と調剤棚の配置

採用薬として約620品目の内用薬と約260品目の外用薬を毒性の強さや管理手順を勘案・分類したうえで、薬効分類別に配置しています。複数の規格がある医薬品は、薬剤ケースの色や形、処方箋の文字色を区別し、取り違え防止策を講じています。

1回量処方

処方箋の記載方法を1日量処方より1回量処方へ変更しています。1回量処方とすることにより、処方入力の方法がわかりやすく処方間違いや情報伝達の間違いを減らすことを目的としています。

粉薬(散薬)と水薬の調剤

散薬や水薬の調剤時には、鑑査システムを用いることで薬剤の取り違えや、計量の間違いを防止しています。また、小児患者さんの投与量は、体重で決められることが多く、体重あたりの上限量をシステムに登録することで、過量投与防止を図っています。

自動薬剤ピッキング装置を用いた調剤鑑査

薬剤取り違えの防止や薬剤棚への充填間違い防止、重量鑑査による数量間違い防止などに活用しています。また、ピッキングサポートシステムとの併用によって、薬剤師以外の職員が安全に薬剤ピッキングを実施しています。

薬剤部門システム処方監査画面

処方データを薬剤部の調剤鑑査システムに通すことで、患者さんが現在服用されている薬剤と、当院での処方薬(注射剤を含む)の相互作用(飲み合わせ)の確認が出来るようになっています。