三重県は、全国的に見ても医師不足、看護師不足など医療人が十分ではない地域です。優れた医療人の育成は重要な課題で、医療過疎の地域を含め地域医療の安定化にも直結します。
三重県下の病院の多くは、三重大学医学部・附属病院と人事交流があり、診療、教育、研究の各分野で連携を取りながら、三重県の医療を進めています。近年、高齢化社会や医療安全、病院経営などの医療を取り巻く環境が厳しくなってきており、我が国の医療は大きな転機を迎えております。このような環境の変化に対応するため、従来から活動して参りました三重大学関係病院長会議の活動を強化し、三重大学と関係病院のさらなるネットワークの構築が必要となっています。
教育は、各病院、地域の医療にとって極めて重要です。初期臨床研修、専門医研修に加え、医学部学生の臨床実習でも関係病院との連携を深め、優れた医療人育成につなげたいと思います。また、臨床研究におきましても、県下の病院と連携することにより、質、エビデンスレベルの高い研究の実施が可能となります。このため、本会議には平成29(2017)年2月に新たに研究部会が設置されました。さらに、医療安全や感染制御など病院にとっての基盤的な機能整備に関する情報共有も行って参ります。また、平成28(2016)年3月には看護部の連携をおこなう看護部会ならびに関係病院長会議全体をサポートする事務部会も設置され、平成31(2019)年1月には薬剤部会も設置されました。
これらの活動を通じて、相互の医療レベルが向上し、これまで以上に質の高い医療を患者さんに提供できるようになると考えています。
三重県における医療機関の力を結集し、医療人の育成と地域医療の安定に向け着実な取り組みを進めてまいります。
令和4(2022)年4月1日
役員
会長 | 病院長 | 国立大学法人 三重大学医学部附属病院 |
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副会長 | 病院長 | 地方独立行政法人 桑名市総合医療センター |
病院長 | 三重県立総合医療センター | |
病院長 | 三重県厚生農業協同組合連合会 鈴鹿中央総合病院 | |
病院長 | 社会福祉法人恩賜財団 済生会松阪総合病院 | |
病院長 | 日本赤十字社 伊勢赤十字病院 |