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低侵襲治療の紹介

前立腺肥大症レーザー手術

当院では、2012年3月から前立腺肥大症に対してKTPレーザーを利用したPVP(Photoselective Vaporization of the Prostate)治療を取り入れています。

  • 抗凝固薬、抗血小板薬を内服中でも手術が可能です。
  • 手術時間の目安は1〜2時間で、下半身麻酔(腰椎麻酔)で行います。腰椎麻酔が行えない場合は、全身麻酔での手術となります。
  • 従来の手術と比較し、術後の前立腺の腫れが少なく、尿道カテーテルを早期に抜去可能です。
  • 従来の手術と比較し、術中・術後の出血が少ない傾向にあります。
  • 従来の手術と比較し、入院期間が短くなる傾向にあります(術後数日)。
  • 治療効果は、従来の手術と比較し大きな差はないとされています。
  • レーザーで蒸散できる前立腺の体積には限界があるため、大きな前立腺の場合、腺腫の残存および再発により、再手術が必要となる場合があります。
  • 術後に起こりうる合併症ならびに副作用は、出血、尿路感染、疼痛、尿失禁、尿閉、頻尿の悪化、逆行射精、尿道狭窄、膀胱頚部狭窄、膀胱結石などがあります。術後に追加治療を必要とする場合があります。
レーザーにより前立腺が蒸散され、尿道の閉塞が解除される

当科での治療成績 (2011年9月から2016年12月)

排尿症状の改善効果 国際前立腺症状スコア(IPSS)の推移

術前 術後
2週間
術後
1ヶ月
術後
3ヶ月
術後
6ヶ月
術後
1年
術後
1.5年
術後
2年
患者数 128 131 132 125 111 91 82 67
IPSS 21.6 13.2 10.2 8.7 8.4 8.4 8.9 8.8
50%以上改善(%) 36.1 55.1 63.7 62.0 70.7 57.5 63.3

前立腺体積の縮小効果 前立腺体積の推移

術前 術後3ヶ月 術後1年 術後2年
患者数 141 121 91 67
前立腺体積(cm3) 53.9 21.2 24.8 26.5
合併症 例数
早期合併症 ファイバー損傷 11(8%)
術中TURis止血 16(11%)
一過性尿閉 15(10%)
有熱性尿路感染 12(9%)
中期合併症 肉眼的血尿(入院を有する) 3(2%)
膀胱頚部狭窄 7(5%)
尿道狭窄 1(1%)
膀胱結石 2(2%)
患者背景
患者数 141
年齢(歳) 72 ± 75
前立腺体積(cm3) 53.9 ± 25.2
術前PSA(ng/ml) 4.5 ± 3.5
手術時間(分) 96 ± 32
使用エネルギー(KJ) 326 ± 97
カテーテル留置期間(時間) 36.7 ± 31.9
入院期間(日) 6.9 ± 2.6
Hb低下(g/dL) -0.4 ± 0.8