町立南伊勢病院

施設の特徴

当院のある南伊勢町は、三重県のほぼ中央部志摩半島の南側に位置し、人口約13,900人、半農半漁、漁獲量と高齢化率(47.2%)が県内で最も高い地域です。町内唯一の病院として、内科、整形外科、外科、神経内科、皮膚科を標榜し、入院、外来、在宅診療、救急、予防・保健活動を行っています。常勤医は県派遣を含め4名で、入院診療は、急性期から、回復期、慢性期まで広く患者を受け入れています。外来は、かかりつけ機能や各科診療に加え、高齢化率が高いことや予防の観点から、もの忘れ外来や動脈硬化パス、禁煙外来にも取り組んでいます。地域の包括ケアの拠点として、平成27年には地域包括医療・ケア認定施設に認定されました。一方、病院施設は、老朽化と南海地震への備えから、高台・新築移転をすすめています。経営は人口減少が続く厳しい環境ですが、住民の理解のもと、町から国交付税の病院相当額の満額繰り入れに恵まれ、病院運営を続けています。

研修科 (総合診療Ⅰ、Ⅱ共通) の診療内容

外 来

一般内科として常勤医は1コマ半日あたり約25人の患者を担当し、医師1人が週4-5コマを診療しています。患者層は、高齢者がほとんどです。そのほか、整形外科、非常勤医師による外科、神経内科、皮膚科の外来診療があります。

病 棟

病棟診療は、常勤医が1人あたり10~15人の入院患者を担当しています。一般病棟としての運用となっていますが、医療が継続的に必要な長期入院の方もみえます。処置は必ずしも多くはないですが、中心静脈カテーテル、胸水穿刺、腹水穿刺、腰椎穿刺、超音波検査、内視鏡検査などを行っています。

救 急

救急医療は、伊勢市、志摩市に高次医療機関があるため、主に町民およびかかりつけ患者のための1次~1.5次の救急を24時間体制で提供しています。24時間体制での運用にあたっては、三重大学や伊勢赤十字病院、県立志摩病院などからの手厚い当直支援を受けています。

訪問診療

現在20数名の訪問診療を行っており、その患者に対しては臨時往診や急変時の対応も可能な範囲で行っています。ご本人・ご家族の心構えがおありの場合には、在宅看取りにも対応しています。平成27年度は、訪問看護ステーションとの連携のもと11名の方を自宅で看取りました。

学生・初期研修医の教育

三重大学医学部や自治医科大学など医学生の実習、初期研修医の地域医療研修を受け入れ指導しています。また、医学部をめざす高校生の見学受入や講演も行っています。

その他、予防・保健、地域ケア活動など

介護施設の嘱託医、園医・学校医、産業医として活動しています。健康教室として年間10地区程度に出向いて講演するなど、各種研修会・講演会で講師を務めています。

当院での総合診療Ⅰと総合診療Ⅱの研修内容の違い

当院は南伊勢町にある唯一の病院で、総合診療Ⅰと同Ⅱの機能を同一医療施設として提供せざるを得ない、医療資源に乏しく医療アクセスが困難な地域にあります。一般内科として、在宅医療・外来診療から様々な内科入院治療まで一貫して一つの診療単位として対応しており、総合診療Ⅰ、総合診療Ⅱいずれの基準も満たしていることから、総合診療Ⅰ、総合診療Ⅱ両方の研修施設となっています。
研修内容の違いとしては、①総合診療Ⅰと総合診療Ⅱで研修責任者をわけています。②総合診療Ⅰでは訪問診療を、総合診療Ⅱでは病棟・救急診療の機会を増やすことにしています。③週半日程度の院外研修を設けており、総合診療Ⅰでは小児科研修にあてることにより、総合診療Ⅰ、Ⅱそれぞれの目標を達成します。
なお、1人の専攻医は、当院のみで、総合診療Ⅰ・Ⅱ両方の研修行うことはせず、必ず三重大学総合診療プログラム内の他の連携施設で、当院で行わないほうの総合診療ⅡまたはⅠを行ってください。

研修責任者からのメッセージ

平成28年度より、新たに整形外科医が加わり、常勤医は、内科3名、整形外科1名になりました。当院は地域包括ケアを実践しており、予防から看取りまでの大部分に継続的にかかわることができます。医療の分化がすすむ中、都市部では難しいことですが、逆に遠隔地であるからこそ包括的にかかわることができていると思います。

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施設概要

所在地

三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦2969

連絡先

総務事務 里中 重信
TEL:0599-66-0011

病床数

一般病床50床、療養病床26床(休床中)
うち研修担当科の病床数:一般病床50床

医師数

常勤4名(うち、一般内科3名)

診療科

内科、整形外科(以上常勤あり)、神経内科、外科、皮膚科

研修プログラムでの担当科目

総合診療専門研修Ⅰ、総合診療専門研修Ⅱ

募集要項

身 分

常勤(定員の範囲内で採用)

宿 舎

医師宿舎利用可

当直/待機

当直月5回程度