クリニカル・クラークシップ

三重大学医学部付属病院総合診療科/大学院医学系研究科家庭医療学では、クリニカル・クラークシップ (臨床実習) を地域の医療施設で行います。これは、全国的にも非常に稀な取り組みです。

クリニカルクラークシップ (5年次)

当科のクリニカル・クラークシップでは、医学科学生は、地域住民のニーズに合致する医療・家庭医療を知り、実際に1ヶ月間地域に出て家庭医療を体験します。つまり、学生たちは、地域の実習受け入れ施設の協力のもと、”患者中心の医療の方法”や”家族指向のプライマリ・ケア”、”地域指向のプライマリ・ケア”、”多職種協働”、”病診連携”などの実践を体験することになります。

このような長期間家庭医療の実践を体験する取り組みは非常に先進的なものであり、学生の学びが促進されるための方略が必要になります。

例えば、遠隔地でも学びが促進されるように、インターネットを用いたeラーニングやiPadなどのツールの利用が可能なように手配しており、地域であるため学習リソースへのアクセスにも配慮しています。

また、中間及び最終日に大学において学生同士での振り返りを行い、それぞれの地域による共通点や違いを言語化してお互いに伝え合うなどの配慮を行っています。さらに、自らの学生自身が振り返り(省察)し、自己学習へ繋げるようにポートフォリオを用いた評価を行っています。

上記のような工夫が盛り込まれたクリニカル・クラークシップを終えた学生は、プライマリ・ケアの機能や役割、患者背景を踏まえたケアの重要性、病診連携・診診連携の重要性、多職種連携・多職種協働の重要性を説明できるようになり、患者さん個別の課題のみならず、家族や地域全体を視野に入れた活動への対応の重要性を理解することができます。

Longitudinal Regional Community Curriculum (LRCC)

LRCCは、3-4か月という長期間地域滞在型の地域医療実習のカリキュラムです。これまでの大病院中心の実習と異なり、長期間・地域滞在という点を活用し、地域の医療問題を体感し、地域医療に文字どおり参加・実践することができます。 このような実習の方法は、世界各国で効果を上げています。しかし、日本では未だ一般的ではなく非常に先進的な取り組みです。
当講座では、この先進的な取り組みを通じて、学生の皆さんに、単なる技術を学ぶだけでなく、実践的な臨床能力を身につけて頂きたいと考えています。