三重大学病院広報誌
『ミュース』連載レシピ

2014年 ミュース17号 レシピ

鮭と根菜・キノコのマリネ

ひと手間掛けておいしくカロリーオフ!
できあがり写真

魚料理を作り置きすることで
肉料理に偏らない食生活に!
必要な蛋白質を低脂質で摂取することができます。 通常のマリネはたっぷりのオリーブ油が入っていますが、食べる直前にかけることでカロリーコントロールができ、見た目もよくなります。
※オリーブ油は大さじ1杯で80kcalです。かけすぎは、肥満のもとになります!

鮭は揚げずに焼くことで
低カロリーに!
食物繊維は血糖の急な上昇を緩慢する働きがあります。根菜類、キノコ類を使用することで食物繊維が豊富な1品となっています。
※野菜は1日350g摂取することが推奨されており、食物繊維の目標量は男性で19g、女性で17gです。

フライパンや鍋の調理以外にレンジやトースターを使用することで時短できます。

材料 6人分

  • 生鮭 300g(4〜5切)
  • 3g(小さじ1/2強)

    ハーブ入りの塩を使用すると美味しく減塩できます!

  • 粉末バジル 0.6g
  • 黒こしょう 0.6g
  • 小麦粉・片栗粉 12g(大さじ1+小さじ1)

    小麦粉に片栗粉を入れるとカリッと仕上がります。

  • オリーブ油(鮭炒め用) 18g(大さじ2弱)
  • 赤・黄パプリカ 72g(各1個)
  • 青ピーマン 72g(2個)
  • レンコン 120g(10cm)
  • ごぼう 60g(1本)
  • まいたけ 120g(1パック)
  • ぶなしめじ 90g(1袋)
  • オリーブ油(野菜炒め用) 4g(小さじ1)
  • レッドキャベツ 60g(1/4カット)
  • 塩(レッドキャベツ用) 0.5g(2つまみ)※
  • すだち 12g(1個)
  • ブロッコリースプラウト 18g(1/2パック)
  • オリーブ油(後かけ用) 12g(大さじ1)
マリネ液(6人分)・・・白だし30cc、酢90cc、水300cc、砂糖大さじ2杯(18g)、塩3つまみ※
白だしを加えることで旨みが増し、色合もきれいになります。
※1つまみ=親指と人差し指でつまんだ量

作り方

  1. 鮭にAをふりかけ、しばらくおいて余分な水分をペーパータオルでふき取り、1口大にカットする。
  2. 小麦粉と片栗粉を袋に入れ、鮭を加えてまぶし、余分な粉をはたく。
  3. フライパンにオリーブ油を入れ、加熱し、鮭の両面をこんがり焼く(強火で焦げ目をつけた後、 弱火でじっくり焼く)
    ※フタをして蒸し焼きにはしないこと!
  4. 鮭を焼いている間にマリネ液を鍋に入れひと煮立ちさせる。
  5. 平らな容器に4と3を入れ、野菜も加熱してから順次入れていく。
  6. ごぼう・レンコンは皮を除き、3ミリの厚さにスライスし、水につけアクを抜く。
  7. ごぼうを耐熱皿に少量の水を入れ、ラップし、レンジで600W3分加熱する。
  8. フライパンにオリーブ油を入れレンコンを先に加熱し、両面を焼いてから小房に分けたしめじ、まいたけを加え、炒める。
  9. 赤・黄パプリカは2cmの角切りにし、トースターで5分加熱する。
  10. 平らな容器に入れて、鮭、野菜の粗熱がとれたら冷蔵庫で保管する。

    注)青ピーマンを一緒に漬け込むと、色が悪くなりますので
    食べる直前に加熱し加えましょう。

【食べる直前に・・・】
  1. レッドキャベツを角切りし、塩をする。すだちは半月スライスし、ブロッコリースプラウトは根を切って洗う。
  2. マリネを器に入れ、11をトッピングし、小さじ1/2のオリーブ油をかける。
1人前の栄養価
エネルギー 蛋白質 脂 質 炭水化物 食物繊維 塩 分
195kcal 13.9g 8.4g 16.6g 3.2g 1.3g

今回のメニューを使った献立例は コチラ です。

健康メモ
糖尿病食では糖質の制限が必要ですが、炭水化物を摂取しないようにする等、極端な制限をしすぎてはいませんか?
日本糖尿病学会では必要なカロリーの5〜6割は炭水化物から摂取することを推奨しています。
また、食品交換表に1日の食事に対する炭水化物の占める割合を60%、55%、50%の3段階の配分例を示していますが 55%、50%の場合は相対的な蛋白質や脂質の摂取過多につながりますので注意が必要です。
カロリーが高いものでも少量なら摂取できます。例えばアボカドのように脂質が多いものでも少量使用することで、 濃厚な食感や高級感を楽しむことができます。