三重大学病院広報誌
『ミュース』連載レシピ

2012年 ミュース07号 メタボ解消レシピ

脱メタボいちごムース

旬のいちごを使用した口溶けのよいムース
できあがり写真

市販のジャムでも低糖度とはいえ糖度が40%以上はあります。保存期間を長くしようとすると糖度を上げる必要があるからです。
今回のレシピのように家庭でなら糖度を抑えたジャム(糖度30%)を簡単に作ることができます。
また、素材をつぶさないように煮込むので果物の食感も楽しむことができます。
今回のようにゼリーにしてもいいですし、ヨーグルトにトッピングしても美味しく召し上がれます。

ゼラチンと
寒天のちがい

ゼラチンは寒天に比べ口溶けがよいのが特徴です。一旦固まっても溶けやすいので取り扱いは多少の気配りが必要です。
一方、寒天はゼラチンに比べ食感が得られ、食物繊維を含むのでダイエット食に向いています。常温で固まり、一旦固まれば溶け出しにくいので、取り扱いしやすですが、よく煮溶かさないと固まらない場合があります。

材料

いちごムース   3個分

  • いちご 130g(13個程度)
  • 粉ゼラチン 1g(小さじ1/3杯)
  • 10cc(大さじ1杯弱)
  • 砂糖 35g(大さじ4杯強)いちご重量の30%
  • 市販カステラ 25g(小ぶりのもの約1/2切れ)

材料

  • 粉ゼラチン 1g(小さじ1/3杯)
  • 10cc(大さじ1杯弱)
  • 砂糖 3g(小さじ1杯)
  • 牛乳 65g(大さじ4杯強)

材料

  • 粉ゼラチン 1g(小さじ1/3杯)
  • 10cc(大さじ1杯弱)
  • 砂糖 3g(小さじ1杯)
  • 牛乳 7g(大さじ1/2杯)
  • 生クリーム 20g(大さじ2杯)
  • 卵白 12g(卵1/3個分)

トッピング

  • いちご 30g(ムース1個につき小1個)

作り方

  • いちごを煮る
    1. いちごのヘタをとり、流水で軽く洗いザルにあげておく
    2. いちごの30%の砂糖を計量し、鍋に入れていちごにまぶし、しばらくおいてから 煮込む
  • カステラの層を作る
    1. カステラをカットし、器の底に敷き詰める(隙間ができないように指でおさえる)
  • 牛乳の層を作る(bの材料を混ぜ合わせる)
    1. 耐熱容器に水を入れ、混ぜながらゼラチンを少しずつ入れる
    2. レンジで600W1分程度温め、粉ゼラチンを溶かす
    3. 熱いうちに砂糖を入れかき混ぜ、牛乳を加え、3に流し込む(ムース1個につき25g)
    4. 冷蔵庫で冷やし固める
  • いちごゼリーの層を作る
    (Aの煮汁(いちごシロップ)と材料aを混ぜあわせる)
    1. Aの煮汁(いちごシロップ)175gを計量する
    2. 耐熱容器に水を入れ、混ぜながらゼラチンを少しずつ入れる
    3. レンジで600W1分程度温め、粉ゼラチンを溶かし、いちごシロップ175gを混ぜ合わせる
    4. Cの牛乳の層の上に10を20g流し込み、冷蔵庫で冷やし固める
  • いちごムースの層を作る(Cの材料をまぜあわせる)
    1. 2を更に煮詰め、冷ましておく
    2. 耐熱容器に水を入れ、混ぜながらゼラチンを少しずつ入れる
    3. レンジで600W1分程度温め、粉ゼラチンを溶かし、牛乳、生クリームを加える
    4. 卵白と砂糖(10g)でメレンゲを作る
    5. 14に12を加え、最後にメレンゲをつぶさないようにかるく混ぜ合わせる
    6. いちご層の上にいちごムースを25g流し込み、冷蔵庫で冷やし固める
    7. 最後にいちごを角切りし、トッピングする
新病院12階レストランでも販売しておりますので是非お試しください。
栄養価 1人分
  エネルギー 蛋白質 脂質 炭水化物 食物繊維 塩分 亜鉛
いちごムース 131kcal 3.3g 3g 23.9g 0.84g 0.1g 0.3mg 0.3mg
  ゼラチン 寒天
エネルギー
(5g当り)
18kcal 0kcal
主成分 たんぱく質(コラーゲン) 食物繊維(海藻)
市販食品の
一般的な
使用例
ゼラチン1袋(5g)で250cc〜300ccの
ゼリーができます。
使用濃度(1.5%〜2%)
粉寒天(4g)で500ccの
ゼリーができます。
使用濃度(0.8%)
凝固温度 8℃ 25〜30℃