血液、腫瘍、消化管など内科に興味のある学生、若手医師のみなさまへ

三重大学血液・腫瘍内科学(第二内科)は昭和26年(西暦1951年)の開講以来、長らくは血液内科が主体でありましたが、現在では血液内科、腫瘍内科、消化器内科を中心にし、関連病院では呼吸器内科、腎臓内科、感染症科などを含めて内科全般にわたる診療を行っています。医学部附属病院の内科の臓器別再編成では、血液内科、腫瘍内科、消化器内科の診療にあたることになりました。

第二内科は歴史的に一般内科診療における活躍も著しく、我が国の内科専門医の第1号と第2号は同門の先輩であります。また、複数の他大学、国立がん研究センター、三重大学の基礎講座および附属病院の要職にも多くの人材を輩出しており、全人的な医療人、医学者を育む雰囲気が漂っています。

教室の臨床面での特長は伝統のある血液内科に、学問的、社会的、政策的に重要性が急速に認識された腫瘍内科 (Medical Oncology)を我が国のなかでは早期より取り入れたことにあります。
造血器腫瘍に加えて、乳癌、消化器癌、原発不明癌などに対する化学療法、放射線療法に取り組むとともに、関連施設との連携を密にし、三重県の高いレベルでのがん診療の普及に努めています。

血液内科の診療体制は充実しており、白血病やリンパ腫などの造血器腫瘍、血栓・止血異常、造血障害に対する造血幹細胞移植を含めた標準的治療法の実施と新しい治療法の確立に取り組んでいます。教室内および関連施設などには、血液専門医が59名、がん薬物療法専門医が15名おり、血液内科と腫瘍内科は専門医を中心とした卓越した人材の育成システムを有しています。

消化器内科では、消化管と胆膵の疾患に対して高度な内視鏡手技を駆使した診断と診療を中心に行っています。教室内および関連施設などには、消化器病専門医が30名、消化器内視鏡専門医が23名います。

血液の研究領域は、造血器悪性腫瘍の細胞生物学的解析、造血幹細胞の分化・増殖の制御機構の解明、止血異常の分子マーカーの探索と臨床統計学的解析、造血幹細胞移植の基礎的研究など血液学の研究のあらゆる分野をカバーしています。腫瘍と消化器の分野において、研究を指導できる人材の育成のために、これからは臨床研究だけでなくウェットな研究も充実させていきます。また、トランスレーショナルリサーチとして三重大学内の遺伝子・免疫細胞療法講座の臨床研究にも参画しています。

教室には、国の内外、東西を問わず他の機関での研究、研修などやりたいことを自由に実現できる気風が満ち溢れています。最新のエビデンスに裏付けられた高度な医療を目指し、疾患の発症メカニズムや臨床病態を科学的に追求したい若い人たちの参加をお待ちしています。