2.DNA抽出
サンプルからDNAまたはRNAの抽出を行います。
サンプルの種類によって方法が異なります。
最近では、装置を用いて自動で抽出できるようになってきました。
各部門紹介
遺伝子関連検査は先天性遺伝子異常を検索するだけでなく、病原体(ウイルス、細菌など)の検出や、がん細胞における特異的遺伝子異常の検出、薬剤代謝に関連した遺伝子解析によって治療薬の副作用予測や投与量選択にも利用可能とされています。
ヒト以外 | 病原体遺伝子検査 | ヒトに感染症を引き起こす外来性の病原体(ウイルス、細菌)の核酸(DNA、RNA)を検出、解析する。 | |
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ヒト | 遺伝しない | 体細胞遺伝子検査 | 癌細胞特有の遺伝子異変や発言異常を解析する。 |
遺伝する | ヒト遺伝学的検査 | 単一遺伝子疾患、多因子疾患、薬物等の効果・副作用・代謝、個人識別等を解析する。 |
病原体遺伝子検査 |
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体細胞遺伝子検査 |
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ヒト遺伝学的検査 |
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血液、体液、組織など様々なサンプルが届きます。DNAは保存条件によっては安定しているため、過去のパラフィン包埋切片、凍結生検材料なども届きます。ヒト遺伝学的検査のサンプルは匿名化されて届きます。
サンプルからDNAまたはRNAの抽出を行います。
サンプルの種類によって方法が異なります。
最近では、装置を用いて自動で抽出できるようになってきました。
抽出されたDNAはそのままでは解析に必要な量に満たないため、増幅して解析のために十分な量を得るための増幅が必要です。一般的な増幅法としては、PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)が知られています。PCR法はDNAの中から、必要な配列を含む一定の長さのDNAを増幅する方法です。
増幅されたDNAは、一般に蛍光染色などの方法によりラベル化されたDNAを光学的測定により検出する方法が用いられています。
また、一度に多くの遺伝子を調べることができる装置もあります。
薬物代謝酵素に関する遺伝子や、遺伝子マーカーを1枚のアレイで網羅的(225遺伝子上の1936個の薬物マーカー)に測定可能です。得られた薬剤応答性の個人情報に基づき、ファーマコゲノミクスの臨床応用に向けた研究を促進します。
数千から数百万ものDNA分子を同時に配列決定することができます。また、複数個体を同時に配列決定できるなど高度かつ高速な処理が可能であることから、個の医療、遺伝性疾患、および臨床診断学といった分野で活躍しています。