平成26年9月3日
三重大学医学部附属病院
病院長 伊藤 正明

当院総合集中治療センターにおける多剤耐性アシネトバクタ―発生事例の報告とお詫び

当院総合集中治療センター(以下「センター」)において、8月31日、多剤耐性アシネトバクター(※)の集団発生事例を認め、現在、センター入院中の患者様7名から同菌が検出されております。

 現在、同菌を検出した患者様を個室に隔離し、接触予防策を実施するほか、センター内の環境清掃水準を高めるなど感染対策強化に取り組んでおります。

 また、センターへの入室を制限するため、センターでの術後管理が必要な手術の延期や、救急患者様の受け入れを制限することといたしました。

 患者様及びご家族の皆様、関連病院の皆様には、多大なご迷惑をおかけいたしますが、御理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

(※)多剤耐性アシネトバクターとは

アシネトバクターは土壌や河川水などの自然環境中に生息する環境菌です。健康な人の皮膚などから見つかることもありますが、通常は無害です。アシネトバクターには多くの種類があり、人の感染症例からはアシネトバクター・バウマニが最も多く検出されます。通常、感染症の流行は集中治療室の患者やその他の重症患者で起こり、医療機関の外で起こることは滅多にありません多剤耐性アシネトバクターは、通常のアシネトバクター感染症の治療に使用する抗菌薬がほとんど効かなくなっている菌のことです。日本での定義は、カルバペネム系、フルオロキノロン系、アミノグリコシド系の抗菌薬全てに耐性を示す株とされています。

(出典)国立感染症研究所感染症情報センター 多剤耐性アシネトバクター感染症 Q&A